こんにちは、料理家の野上優佳子です。
先日、品川区にある大森貝塚遺跡庭園に出かけました
大森駅 にある、その名の通り、エドワード・モースが発見した大森貝塚周辺を整備して作られた公園で、学習コーナーあり、緑が多く 水遊びができる広場もあってなかなかステキな場所でした
貝塚とは、古代の人々のゴミ捨て場の遺跡。
食料のほかにも使用していた生活土器や石器も捨てられているため、まさに食生活そのものが反映されています。
台地の湧き水が豊富で、東京湾にも近い土地。
気候の変動から狩猟時代が終わりに近付き、主食料が動物性から植物性に移行する過程がありました。
また、土器の使用によって加熱技術の発達があった時代でもあります。
当時は肉や魚、そして植物と幅広く食していたようですね 。
大森貝塚から出土したのは縄文土器で、食料と思われる物はドングリや栗を始め、シカやイノシシの骨、ハマグリや牡蠣などの貝類、サバやサメ、クロダイなども見つかっています 。
特に魚介類は今でも私たちが食べている種類と同じ物が多く、なかなかのグルメです。
海に囲まれ川が多いという風土ゆえ、日本人の魚食文化 の歴史は、大変古くから育まれてきたことが分かりますね。
ちなみに、世界の魚の消費量を見てみると、国民1人1年あたりの魚介類消費量は、主要国において日本は第1位 (平成19年水産庁による。主要国とは人口100万人以上の国)。
近年日本では魚離れが加速傾向にあると懸念されていますが、実は世界的に見ると、健康志向の高まりから、魚介類消費は伸びています。
もしかしたら、身近すぎてその良さを忘れがち?なお魚。
改めてそのおいしさや栄養を見直して、毎日の食生活に取り入れたいですね。
さて今週は、旬の戻り鰹を使ったレシピ『カツオのたたきガーリックソース』をご紹介します。
いつもとちょっと違うカツオのたたきをお楽しみ下さい。
ガーリックがきいて、残暑でお疲れ気味の体を元気にしてくれます !