こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
スーパーでも手軽に買えるようになった『韓国のり』 。
韓国のりの特徴は、ゴマ油やエゴマ油の香ばしさ です。
それでは、朝鮮半島では、いつ頃から「のり」が存在したのでしょう
文献上に初めて登場するのは、13世紀末の「三国遺事」。
新羅史を中心とした歴史書ですが、この中で『海衣(ヘウィ)』という言葉が登場します。
これは「のり」ではないかと考えられています。
そして、1424年に出版された「慶尚道地理志」でも、慶尚南道(キョンサンナムド)の河東(ハドン)で、海衣が食べられ始めたとの記述があったそうです。
そして、17世紀に入ると天日干しの物も登場するようになり、珍味の一種として広まったようです。
その後、日本から「味付けのり」が伝わりました。
現地では、それが韓国風にアレンジされて浸透し、現在の形状になったとされています。
海草類は毎日食べても良い食品ですが、その栄養はどうでしょうか?
のりは約40%の良質なタンパク質を含み、カルシウム、鉄分などのミネラルもバランス良く入っています。
ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンCもまんべんなく含まれているんですね。
ビタミンB群は疲労回復にも良く、ご飯との組み合わせでエネルギーにもなります。
おにぎりはおいしさだけでなく、シンプルな2つの素材だけで、数多くの栄養が摂取できる優れ物と言えます。
また、韓国のりに使用されている油で、さらに栄養価を高めています
特にエゴマ油の場合は、青魚と同じα-リノレン酸を含んでいて、脳を活性化してくれます。
また、悪玉コレステロールを下げて、善玉コレステロールはそのまま保持することができます。
使用されている油もポイントですので、購入されるときは原材料をチェックしてみて下さいね
さて、本日のレシピは、味付けのりをまぶした『韓国おにぎり(チュモクパプ)』です。
本場でのお弁当の定番はのり巻きなのですが、日本の食文化の影響でおにぎりの種類も増えてきました。
ぜひ、味わってみて下さい。