こんにちは、料理家の野上優佳子です 。
秋だと言うのに先月はまた真夏日
が戻ってきて、長い長い夏のような今年ですが、秋は確かに訪れています。
朝夕の涼しさが肌寒さに変わってきましたよね。
この季節から春近くまで、
特に大活躍する調理道具と言えば、 『土鍋』ですね。
わが家には小さい物がひとつ、大きい物がひとつあります。
小さい土鍋は1年中、朝食のご飯 を炊くのによく使います。
食べきりの量が炊けるのでちょうど良いのです。
大きい土鍋は、やはり週末などに家族皆でワイワイと囲む鍋物で使うことが多いです。
土鍋とはもともと、土でできた素焼きの鍋のことですね。
煮炊きをするための土製の用具と考えれば、縄文式土器がルーツと言えるかもしれません。
私たち日本人の食生活に古く からかかわりを持ってきた調理道具のひとつです。
土鍋の大きな特徴は、保温性にあります。
沸騰後に火を止めても、しばらくグツグツとした様子を見れば納得。
金属製の物よりも長く余熱を保ち、冷えにくいので、火を止めたあともじっくり食物に火が通って旨みを引き出し、味をしみ込ませてくれます。
煮物に最適ですが、この時期ならば様々な旬の食材を盛り込んだ炊き込みご飯も、わが家ではよく土鍋で炊きます。
土鍋を新しく購入したら、まずは弱火で湯を沸かして下さい。
おろしたてのときは、土の粒子が粗いために少し水がしみ出すことがあります。
ゆっくり火にかけてならしたあと、次におかゆを炊くことをおすすめします。
鍋の目が詰まって水がしみ出さないようになるので、もう安心
あとはいろいろ土鍋料理を楽しんで下さい。
調理の際に気を付けたいのが、鍋底。
底がひどく濡れたまま火にかけると割れてしまう ことがあるので、鍋のおしりを拭いてから火にかけて下さいね。
さて本日は、この土鍋を使ってぜひ作って頂きたいレシピをご紹介します。
たっぷりの『根菜と牛肉の塩だし鍋』 、
ぜひお試し下さいね