こんにちは。料理家の野上優佳子です
先日、大学の同期2人と、久しぶりに再会しました
そのうちの1人とは、実に15年ぶりの再会だったのですが、何の違和感もなく、お互いの仕事や子育ての話であっという間に時間が過ぎました
学生時代と共に過ごした仲間は、いいものだなあ、と仕事に追われて疲れ気味だった気持ちも、なんだかとても癒されました
友人の1人は名古屋出身で、もう1人は大分出身。
学生時代の思い出話になり、名古屋出身の友人の実家に泊まりに行った時に「味噌汁の色が真っ黒で驚いた」という話題に
地域がら名古屋は、やはり豆が原料の八丁味噌(赤味噌)が定番。
大分は、麦が原料の淡褐色の甘口味噌が一般的なため、その色に驚いたのだとか!
私の故郷の青森は、豆と米麹が原料の辛口味噌が主流。熟成期間が長いので、色としては赤味噌に近いものでした。
どの家にでもある、定番調味料の「味噌」。
その歴史も古いだけに、地域性や好みが反映されるのだなあ、と改めて思い、とても興味深く話を聞きました。
味噌は今では調味料ですが、食材が豊富でなかった時代には、貴重なたんぱく質源やおかずとして重宝されました。
良質な植物性たんぱく質からなる発酵食品ゆえに、「味噌の医者殺し」という、ことわざがあることもうなずけますね。
優秀な調味料であり、発酵食品でもある「味噌」。
私は本当に味噌が好きで、我が家でも大活躍しています
季節の薬味野菜と砂糖と一緒に炊いておかず味噌にしたり、お肉やお魚を漬けたり、野菜を漬けたり。
味噌の香りと味が食材に移って、お肉やお魚などは焼いたときになんとも香ばしい香りがして、食欲倍増です
そして、もう1つよくするのが、「豆腐の味噌漬け」。
木綿豆腐の水気をとって味噌床に1日漬けると、うまい具合に水気が抜けて、味噌の塩気と香りをまとい、大変おいしい日本酒のつまみになります
おろしたてのわさびなど、少しのせて食べたりしたら、もう最高です。
お好みで、2〜3日漬けてもOK
味噌の種類を変えると風味が変わるので、いろいろ楽しめますよ。