こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
土鍋でご飯を炊くと、香ばしいおこげができて、味わい深いですよね。
韓国ではおこげのことを「ヌルンジ」と言って、市販品がある程親しまれています。
ヌルンジの一般的な使い道は、お湯を加えて飲み物にします。
そのおこげ湯のことを「スンニュン」と言います。
お茶文化が日本程発達しなかった理由として、スンニュンが昔から愛飲されていたから だとも言われています 。
貧しい農村では、米ではなく麦を炊いておこげを作り、スンニュンにして味わったそうです。
食べ物を一切無駄にしない韓国料理の精神が根付いていますね
スンニュンは、辛い料理を食べたあとに飲むと口の中がさっぱりします。
長所はそれだけではありません。
おこげに水を入れて沸かすと、でんぷんが分解されて、ブドウ糖とデキストリンという成分になります。
デキストリンは整腸作用があるので、消化を良くしてくれるのです
現代では、炊飯器の登場によりおこげが珍しくなってきました。
また、土鍋でご飯を炊かなくても、おこげは作れます。
チヂミのようにご飯を薄く伸ばして、フライパンでそのまま焼いてみて下さい(油は必要ありません)。
ご飯がカリカリになったら、できあがりです。
おこげはあんかけにしてもおいしいので、作ってみて下さいね。
それでは、レシピのご紹介です。
今日は土鍋で炊く「黒豆ご飯」です。
炊飯器よりも短時間でふっくら炊き上がります。
火加減が難しいと思われがちですが、一度覚えてしまえば簡単です 。