こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国では、今でも元旦より、旧正月を盛大にお祝いします。
2014年の旧正月は、1月31日。
そして、新年に初めて迎える大満月の日「テボルム」も重要な行事です
テボルムはお月見の日でもあり、小正月とも言われています。
ちなみに、今年は2月14日!バレンタインデーと重なります。
さて、テボルムには、特別な節食があります。
五穀飯(ゴゴクパプ)と言って、もち米・キビ・粟・小豆・豆など五種類の穀物を炊いたご飯のことです。
豊作や無病息災への願いが込められています。
このとき一緒に食べるのが、ムグンナムルと言う干し野菜のナムル。
シイタケ、キキョウ、ぜんまいなど9種類が食卓に並びます。
これらは、前の年に取っておいた物です。
干し野菜をこの日に食べると、寒さ知らず、夏バテ知らずになるそうです。
さらには、プロムという風習があります。
テボルムの早朝に、栗、くるみ、銀杏、落花生などの硬い物を食べ、噛んだときに音を出すことを「プロム」と言います。
1年間、体に腫れ物が出ないように祈る意味と、噛んだときの大きな音が邪気を払うと言われています
韓国の人は、歯ごたえのある食べ物が好きなので、この風習も納得ですね。
その他にも細かい習慣があり、この日が韓国でいかに大切な日かうかがい知れます。
さて今日のレシピは、干し野菜にちなんで「干しシイタケナムル」をご紹介します。
このナムルは、ビビンバやチャプチェにも入る物。
応用がきく一品です