こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国における「お粥」は健康食として定着していて、病人食のイメージはあまりありません。
専門店やチェーン店もあり、朝食にお粥を召し上がる方も多くいらっしゃいます

韓国粥の魅力は、なんと言っても種類の豊富さ。
野菜・肉・海鮮などを上手に組み合わせています。高級粥にアワビがありますが、香りの良さと食感のハーモニーが絶品で、少し高いお金を出しても食べる価値があります

韓定食では必ず最初に水キムチと共にお粥が出てきます。
品数が多いので、消化の良いお粥から食べ始めることで、胃を優しく保護するのです。
また以前ブログに書きましたが、王様の食事は1日5回で、朝一番に召し上がったのはお粥でした

胃に負担をかけないお粥からスタートし、2食目は豪華な十二楪飯床(シビチョプパンサン)でした。
※十二楪飯床とはご飯物の組み合わせで、二汁十二菜(ご飯・スープorチゲ・キムチの基本メニューと、おかず12品の構成)のことです。
ところで、韓国粥には3つのベースになる物があるのをご存知でしょうか?

米粉で作るお粥。
米粒から作る物よりも短時間で仕上がります。

粗く挽いた米を炊いたお粥。
米の粒が小さいので、適度な食感が残ります。

そのままの米粒で炊いたお粥です。
これらをベースにして、様々な具材を組み合わせたら、お粥のラインナップが広がりますよね。
ナスラックKitchenで記事を書くようになって2年になりますが、過去何度かお粥をご紹介しています。
みなさまもご家庭の食卓に、お粥を取り入れてみて下さいね

さて、本日のレシピは『野菜粥(ヤチェチュク)』です。
今回は野菜にニラ・シイタケ・ニンジンを使用していますが、冷蔵庫にある物で構いません。