こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
日本の代表的な調味料と言えば、しょうゆが挙げられます。
しょうゆは、韓国でもよく使われる調味料です。
韓国語で「カンジャン」と言います。
昔ながらの方法で作るしょうゆは、工場の大量生産の物と比べると、圧倒的に風味が違いますね。
在来式の作り方は、ゆでてつぶした大豆を豆腐やドーナツ型に形を整え、風通しの良いところに数ヵ月干します。
この干した物は、以前ブログ記事に書いた「味噌玉(メジュ)」です。
そのあと、甕にみそ玉、塩水、唐辛子、ナツメ、炭を入れて2ヵ月程熟成させると、塩水が黒くなっています。これが、しょうゆです。
ここで「しょうゆ」と「味噌玉」に分けます。
味噌玉は形を崩して別の甕に入れ、日光に当てて熟成させると、味噌(テンジャン)になります。
しょうゆには種類があり、料理によって使い分けます
陳醤油(チンカンジャン)
5年以上熟成させた物。色が濃く、塩分が少なくて甘みがあります。煮物やしょうゆ漬けに使用します。
中醤油(チュンカンジャン)
2〜3年熟成させたしょうゆで、チゲやナムルの味付けに向いています。
清醤油(チョンカンジャン)
1年熟成の薄口しょうゆで、スープに使います。別名、汁醤油(クッカンジャン)とも言います。
昔はどの家庭でも調味料を手作りしていましたが、共働き家庭が増えた影響で、市販の改良しょうゆを使う方が増えました。
韓国のカンジャン。
お刺身で頂くと、日本の物との違いがはっきり分かると思います。ぜひ本場で味わう機会を作ってみて下さい。
さて、本日のレシピは、 「エビのしょうゆ漬け」です。
韓国ではワタリガニのしょうゆ漬けが有名ですが、ご自宅ではエビの方が手軽に作れます。一度食べたら、やみつきになりますよ