こんにちは、料理家の野上優佳子です。
私が住んでいる区では、2008年頃から毎年夏になると、大きなグリーンカーテンが区役所の外壁を覆います 。
ゴーヤ(ニガウリ)やキュウリ、朝顔などツルを伸ばす植物がぐんぐん育ち、花や実を付ける様子は、通るたびに目を楽しませてくれます。
近隣の小学校でも栽培している様子が見られ、収穫したゴーヤを家庭科の調理実習で使うことから食べるまで教育の一環として行なっているところもあります。
ゴーヤは、私が子供の頃は関東では見かけない野菜でした。
それが今では、一年中近くのスーパーなどで販売されています。2001年に放送された某テレビ局の連続テレビ小説の舞台が沖縄だったことなどをきっかけに、沖縄の食と長寿の関係が話題となり、沖縄料理店も都内あちこちに登場。 「沖縄ブーム」とも言われました。
ゴーヤが注目されたのもこの頃からです。農林水産省の統計データによれば、2000年には約10,000トンだったゴーヤの出荷量が2002年には約16,000トンに、さらに2004年には21,000トンを超え、わずか4年で倍以上
今では多少の減少傾向はあるものの現在まで年間20,000トン以上が全国で出荷され続けています。
ゴーヤはまさに今が旬
ふっくらしていて緑色が濃くてハリのある物を選ぶのがオススメです!
通常、縦半分に切って、中の種と白いわたをスプーンなどでこそげ落とすように取り除いてから適当な厚さに切って調理します。 このわたが多く残っていると苦みが強くなるので、きれいにこそげ取りましょう。
栄養面で言えば、ビタミンCが大変豊富
含有量は、同じ夏野菜のキュウリやトマトの5倍以上 です 。
抗酸化作用が高く、まさに夏バテ防止の強い味方。
また味の特徴でもある苦みは「モモルデシチン」という成分による物で、血糖値を下げる効果があると言われています。
以前、沖縄のおばあさんに「ゴーヤを食べると血がきれいになる」と言われたのですが、これは迷信ではなく本当のようですね。
さて今回は、このゴーヤを使った『豚肉と夏野菜のグリーンカレー』をご紹介します。ココナッツミルクを使った夏野菜たっぷりのグリーンカレー、ぜひお試し下さいね。