こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
皆さんは、「二十四節気」という言葉をご存知ですか?
現在の日本の暦は、地球が太陽の周りを1周する時間を1年とした太陽暦の新暦が導入されていますが、明治5年以前は太陽
と月
の動きを組み合わせた「太陰太陽暦」が旧暦として日本の暮らしのなかで親しまれていました。
旧暦では、季節は太陽暦の1年を4等分した春夏秋冬に、24等分した二十四節気、さらに72等分した七十二候という細やかな季節の移ろいが取り入れられてきました。
二十四節気は、立春から始まり、大寒で1年を締めくくります。
カレンダーにも記載されている場合がありますので、馴染みがあるかと思います
暦(こよみ)の上では…という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、暦とはこの二十四節気のことを言うことが多いですね。
今の時期(2015年5月21日〜25日頃は、二十四節気では『小満(しょうまん)』にあたります。
『小満』とは、草木が徐々に成長して生い茂る時期のことを指し、その『小満』を3つに分けた初候を『蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)』と言い、蚕(カイコ)が桑を盛んに食べ始めるころとされています。
またこの時期の象徴とも言える食材にそら豆が挙げられ、蚕を飼う初夏に食べられることや、さやの形が蚕に似ていることから「蚕豆」という字があてられているのです。
そら豆は、マメ科ソラマメ属の植物で、大豆、落花生、エンドウ豆、インゲン豆、ひよこ豆と共に世界6大食用豆に数えられています。
昔ながらのおやつである「いかり豆」や、煮豆の一種の「おたふく豆」、調味料である「豆板醤」は、実はそら豆が原料になっているのです。『そら豆』には、ビタミンB11・鉄分・亜鉛・カリウム・食物繊維が豊富に含まれています。
疲労回復や肌荒れの改善、貧血予防、むくみ解消、便秘解消などの効果が期待できます。そら豆の選び方は、さやの緑色が鮮やかでツヤがある物が新鮮です。
1さやに4〜5粒程度そら豆が入っていることが多いのですが、ふっくらと膨らんでおり、持ったときに重みを感じる物が粒が大きくおいしいでしょう。
今回は、『そら豆のアンチョビコロッケ』をご紹介しています。
ビールや白ワインに合うのでおつまみにピッタリの一品です。ぜひお試しを