こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
今年も間もなくお盆の季節ですね。
よく「お盆はいつからいつまで?」という質問を聞きますが、実はお盆の期間は地域によって異なるのをご存知でしょうか?
一部の地域では、7月に行なったり、旧暦で行なったりしています。
しかし、概ね月遅れで行なわれる8月13日〜8月16日の4日間が一般的なお盆の時期となっています
お盆の間は、一日三回精進料理を添え、家族も同じ物を頂きます。
お盆に頂くお料理は、二汁五菜が基本です。
※お盆の習慣は、宗派や地域によって異なりますのでそれぞれの家や地域の風習に沿って行なって下さい。精進料理の『精進(しょうじん)』とは、物事に精魂を込めて一心に進むことを意味し、仏教的には、仏の教えによって仏道修行に努めることを意味します。
また、「殺生をせずに、心身を清める」という意味も込められており、「殺生」や「いのち」について改めて考え直すための料理でもあるため、肉や魚を避け、野菜・山菜・穀類を中心にした粗食にすることが修行のひとつと考えられています。
こちらには書ききれませんが、精進料理には、その他にも様々な意味が込められています。
精進料理は鎌倉時代の禅宗で確立され、調理方法や食事の作法に細かいルールが決められています。
例えば、調理法は「生・煮る・焼く・揚げる・蒸す」を用いなければならない。
味付けは「甘い・辛い・酸っぱい・苦い・塩辛い」の5つの味付けをしなければならない。
香辛料など刺激の強い物はあまり用いない。
素材は余すところなく使うこと。など。しかし現代では、そのすべてのルールを実践しているところは少なく、豆腐・湯葉・生麩・野菜といった食材を中心に、精進料理の考え方を柱として現代風にアレンジした「ネオ精進料理」が注目されています。
今年のお盆は、少し肩のちからを抜いた「ネオ精進料理」でおもてなしをしてみてはいかがでしょう
いつものお盆が少し華やかになるおもてなしの場にピッタリの一品、『山形のだし豆腐』を今回はご紹介しています。
カラフルな夏野菜をたっぷり入れてアレンジした山形の郷土料理「だし」を、豆腐にかけて頂く目にも楽しい一品です。
さっぱりと食べられますので、お盆のおもてなし以外の、食欲のないときにオススメしますよ。