こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
今年の冬は暖かかった印象ですが、1月下旬〜2月上旬にかけてはぐっと冷え込みましたね。
バレンタインデー前後に「春一番」のニュースを聞いたときは、いよいよ暖かくなるのだなあとホッとしました。
日中の日差しは春めいてきましたが、朝晩の寒暖差が激しく思えるときも
冷え込んだときはまだおでんやお鍋などが有難い時期ですね
さて、おでんに欠かせない物と言えば、私は「からし」です。
最近ではチューブ入りの物が一般的ですが、私が子供の頃はおでんや冷奴のたびに、母が粉からしをくるくると練っていた記憶があります。
おでんなどに使われるからしは「和からし」と呼ばれ、セイヨウカラシナの種子を粉末にした物を、適量の水で練った物です。
セイヨウカラシナには、アリルイソチアネートという辛味成分が含まれており、揮発性があるため空気に触れさせることでツーンとした辛味を出すことができます。
素早く練ることで辛味が増す性質があるため、昔から「怒っている人が練ると辛味が増す」と言われてきました。
本当かどうかは定かではありませんが、面白い言い伝えですね
からしは、時間が経つと徐々に辛味が失われていきます。
チューブのからしは長期間辛味が続きますが、これは油脂や増粘剤などで辛味成分が揮発しないように安定させているためです。
和からしが合う料理は他に、からし和えや納豆などがありますね。
ツーンとした刺激が、その料理のまた違う魅力を引き出してくれます。
一方、辛さが控えめな「マスタード」は、フランクフルトソーセージや洋風おでんと呼ばれるポトフなどに添えて頂くのが一般的です
こちら(上記写真)は、我が家で愛用している粒マスタードです。
このマスタードは、ブラウンマスタードの種子を粉末にせず使用した物で、優しい辛味と酸味がポトフにとてもよく合います。
他にも、ホットドックでお馴染みの「イエローマスタード」やフランスのディジョン地方の製法で作られる「ディジョンマスタード」などが有名です。
私が子どもの頃はマスタードが今程普及しておらず、マヨネーズと和からしを混ぜ合わせた物を代用していました。
時々、和からしの量が多過ぎて辛さのあまり涙したのも良い思い出です
今は様々な種類のマスタードが手に入りますので、ぜひ違いを楽しんでみて下さいね。
お時間が許すときには、粉からしを練ってみるのもオススメですよ
さて今回は、粒マスタードがアクセントのデリカ風「ジャーマンポテトサラダ」をご紹介します。
ソーセージ入りのポテトサラダにマスタードがベストマッチ
パンにもご飯にも合うボリュームたっぷりのレシピです。
ぜひお試しを