こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
今年は、6月下旬から30度を超える地域が相次いでいますね
全国的に例年より気温が高い夏になると予想されており、熱中症になる方が増えるのではないかと心配されています。
暑い季節に適した飲み物は?と訊かれると、麦茶やスポーツ飲料、炭酸飲料などを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし夏バテ予防には、実は牛乳や豆乳がオススメなのですよ。
そこで今回のブログは、「牛乳と豆乳」についてご紹介します。
まず、牛乳と豆乳について少し説明しましょう
牛乳は乳用牛(もしくは乳牛)から搾った乳ということは、みなさん知っていますよね。
それに対し、豆乳は水に浸してふやかした大豆をすりつぶし、水を加えて煮つめた物を濾(こ)した液体です。
ちなみに濾したときの残った物が、おからなのですよ。
画像の手前が「豆乳」、奥が「牛乳」です。
見た目としては、牛乳は真っ白ですが、豆乳は少し黄味がかっている特徴があります。
熱量を比較すると、普通牛乳は100mlあたり約67Kcalに対し、無調整豆乳は100ml中46Kcalと、牛乳の方がカロリーはやや高めです。
牛乳と豆乳を夏バテ予防におすすめした理由は、共通してビタミンB1・B2などのビタミンB群が豊富に含まれているためです。
ビタミンB群には、炭水化物や脂質を効率良くエネルギーに変える働きがあり、これらが牛乳と豆乳にはバランス良く豊富に含まれているため、他の飲み物よりもエネルギー効率が良いという特長があります
そういった点から、立っているだけでも暑さで体力を消耗し、疲れが溜まりやすい夏に、牛乳と豆乳は最適な飲み物だという訳なのです
ではどちらを飲んだほうが良いのか、気になりますよね
牛乳と豆乳はビタミンB群が豊富であることは同じなのですが、含まれる成分が各々(おのおの)違うため、自分がそのタイミングで摂りたい栄養素に合わせ、どちらを飲むか決めると良いでしょう
例えば牛乳は、原料が牛の乳のため、動物性のたんぱく質が豊富に含まれています。
牛乳には、消化吸収の良いカルシウムが100ml中100mg含まれているため、骨を丈夫にしてくれ、骨粗しょう症を予防する効果が期待できます。
また、牛乳にはセロトニンという鎮静作用のある神経伝達物質を生成するのに必要なトリプトファンという成分を多く含んでおり、神経の興奮を抑えてイライラを鎮め、ストレスを和らげる働きがあるとされています。
一方豆乳は、大豆が原料なので植物性のたんぱく質が豊富に含まれています。
豆乳には、大豆レシチンという成分が豊富に含まれており、この大豆レシチンは血管にこびりついたコレステロールや中性脂肪を洗い流す作用があるため、動脈硬化や高血圧の予防効果が期待できます。
また、大豆レシチンには、脳を活性化させる効果も期待できます。
豆乳に含まれる栄養分の特徴として、もうひとつ注目すべきは鉄分の多さです。
豆乳に含まれる鉄分は牛乳の約10倍もあり、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンが豊富に含まれている点も見逃せません。
骨粗しょう症を予防し、緊張を緩和させてストレスを和らげてくれるカルシウムが豊富な牛乳
貧血を予防する鉄分が豊富で、更年期障害を予防する大豆レシチンや大豆イソフラボンが豊富な豆乳
どちらも身体にとって大切な栄養素が豊富に含まれています。
夏場はもちろん、一年を通して食生活に取り入れて下さいね
さて今回は、暑い季節にピッタリの『冷やしごま豆乳うどん』をご紹介しています。
豆乳とめんつゆの相性はピッタリ
まろやかな味わいの冷やしうどんを、ぜひお試し下さい