こんにちは、料理家の野上優佳子です。
夏真っ盛りですね
私は暑いのが大好きなので、夏の日差しに負けず、真っ黒に日焼けしながら毎日元気に過ごしています
皆さんは夏バテなどなさっていませんか?
高温多湿の夏は、人が体調を崩しやすいだけでなく、食べ物が傷みやすい時季でもあります。
そのため毎年8月の1ヵ月間を厚生労働省が「食品衛生月間」と定め、地方公共団体などを通して各方面へ食中毒に注意するよう呼びかけています。
食中毒のリスクを減らすために、予防3原則「菌を付けない・増やさない・やっつける」を掲げ、注意喚起しているそうです。
夏休みは、海や川、山など、大自然を楽しむ場所へお出かけする方も多いことでしょう
自然を満喫しながらアウトドアでBBQなんて、最高ですよね!
しかし、屋外での調理は一歩間違うと食中毒を引き起こす危険も
BBQをするときは注意して欲しいポイントがありますので、その中のいくつかをご紹介します食材の温度管理
野外でBBQするときは、野菜も肉も焼く直前までクーラーボックスなどで保管するようにしましょう。
焼き始めてからも、一度にたくさん食材を取り出さずに、焼ける量を見計らってクーラーボックスから出した方が良いです。
特に生肉は傷みやすいので、焼かずに炎天下で一定時間放っておかないよう注意して下さい。トングや箸を使い分ける
目には見えませんが、生肉には食中毒の原因となる菌が多く付着しています。
生肉を焼くときに使ったトングや箸は、口に入れる直前の野菜や肉を取り分けるときに使わないようにしましょう。食材はしっかり火を通す
直火で調理すると、火加減が難しく、少ししか焼いていないのに表面が焦げ付いてしまうことがあります
生焼けのお肉を食べるのは危険です
中心までしっかり火が通るように焼きましょう。
BBQでの食中毒は、普段意識しない衛生面を見直せば防げることばかりです。
その他、食材を触る前に手洗いする、清潔な食器を使うなど今一度基本を見直して、楽しいBBQにしましょう
また、屋外に持ち出す食べ物で、衛生面の注意を怠りがちなのが「おにぎり」です
食中毒を引き起こす菌のひとつに黄色ブドウ球菌がありますが、これは実はヒトの常在菌です。
健康な人でも20〜30%の人が保有しているとされ、化膿したところや鼻、喉の粘膜、手指などに生息しています。
黄色ブドウ球菌は、食べ物に付着して増殖するときに、エンテロトキシンという毒素を作り、この毒素が口から体内に入ると食中毒症状を起こします。
例えば、おにぎりを握る手に傷口があると、そこから付着した菌がおにぎりで増殖し、毒素による食中毒が起きると考えられています
おにぎりを握るときには、菌が付かないように手袋やラップを使って握ると良いでしょう。
しかし、調理するときに気を付けたとしても、食べるときに素手で触ってしばらく暑い夏空の下で放置すると、当然ながら食中毒のリスクは一気に上がります
ある統計によると、黄色ブドウ球菌を原因とした食中毒事故の、実に4割が「おにぎり」によるものだそうです
それ程起こりやすい食中毒ですから、調理時はもちろん、保管時も食べるときも、くれぐれも気を付けるようにしましょう。
せっかくの楽しい時間が台無しになってしまったら、本当に悲しいですからね
さて今回は、BBQにおすすめのメニュー、「ソーダブレッド」をご紹介します
アイルランド発祥の無発酵パンで、アウトドア料理に欠かせないスキレットやダッチオーブン、そしてフライパンでも焼ける、とても手軽なレシピです
家の中でも外でも楽しめます。
ぜひお試しを