こんにちは!管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
秋めいてきたとは言え、まだまだ残暑が厳しいですね
秋の運動会を控えて、連日練習をしている学校も多いことと思われます。
この時期は、案外汗をかいて体が乾きやすいので、しっかりとした水分補給が大切です。
水分補給の飲み物に適しているのは、何と言っても「水」でしょう。
人が生きていくためには水が不可欠です。
どうせ必要な水分ならば、体にとって良い物を摂りたいところ
最近流行している「水素水」も、そういった面から注目されているのではないでしょうか。
水素水を飲用すると、活性酸素を抑制したり、美肌に良かったり、アンチエイジング効果があるなど、様々な効果が期待できるとされています。
しかし、商品によっては科学的根拠に乏しく効果を得られない物もあるようですので、購入するときは注意して下さいね
さて、水素を多く含んだ水素水とは別に、水の成分に注目すると、水には大きく分けて「軟水」と「硬水」という種類があります
その違いは硬度によって分けられ、硬度とは水1,000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を数値化したものです。
WHO(世界保健機構)の基準では、硬度が120mg/L以下の物を「軟水」、120mg/L以上の物を「硬水」と定めています。
ヨーロッパや北米では「硬水」が多いのに対し、日本の水道水はほとんどが「軟水」です。
軟水は硬水よりも、口当たりが軽くてまろやか、体への吸収が良い、料理の使用に適しているとされています。
公益社団法人日本水道協会のデータによると、日本全国の平均硬度は50.916mg/Lとなっています
硬度は、地域によってかなり違いがあり、最も硬度が低いのは愛知県の26.476mg/Lで、最も硬度が高いのは沖縄県の84.006mg/Lです。
※これらは平均値で、貯水池によって差があります。
このように、軟水の中でも硬度に違いがあり、関東と関西で好まれる出汁(だし)が違うのは、「水の硬度」が原因のひとつと言われています
地域性による出汁の好みについては、昆布の流通経路が関係しているとか、地域住民の気質の問題だとか諸説ありますが、水質の違いが関連していることも有力な説のひとつです。
一般的に、関東はかつお出汁と濃い口しょうゆ、関西は昆布出汁と薄口しょうゆの味付けが主流です。
関東は関西に比べて水の硬度が高く、硬度の高い水では昆布から旨みが抽出されにくいため、魚の出汁を使い、魚の臭みを和らげるために濃い口しょうゆを使うようになったと言われています
ちなみに、緑茶を入れる水は、旨みを抽出しやすい軟水が適しています。
硬水は、緑茶などの旨みを味わうお茶には不向きな反面、香りを楽しむ紅茶やジャスミン茶などを入れるのに向いているのです。
水質の違いは、国や地域で分かれる食文化の違いに、密接なかかわりがあるようです。
最近は、インターネットを介して様々な硬度の水が手に入りますので、飲み比べたり、用途によって使い分けたりするのも楽しそうですね
さて今回は、炭酸水を使ったレシピ「フルーツティーソーダ」をご紹介します。
市販されている甘い味の炭酸飲料は、想像以上に砂糖がたくさん入っている物が多いので、手作りして甘さを調節することをオススメします。
ビタミンが豊富なフルーツたっぷりで、デザートとしても楽しめます。
炭酸のシュワッとした感触が、リフレッシュに最適です
ぜひお試し下さい