こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
私の周りには国内旅行を楽しむ感覚で、1人気ままに韓国旅行をする方が結構いらっしゃいます
今は仕事や勉強を目的に韓国へ行くため、余程のことがない限りほとんどが団体行動ですが、私もかつてはそのうちの1人でした。
私の経験上、韓国は諸外国よりも比較的治安が良いので、1人旅におすすめの国だと思っています
とは言え、メリットがあればデメリットもあります。
それは食事。
時代とともに風潮は変わりつつありますが、韓国では基本的に個食が敬遠されているため、飲食店には2人以上で入るのが前提です。
ごはんを1人で食べない習慣は、普段の挨拶にも象徴されています。
韓国では友だちや知人に会ったときに、「こんにちは」の代わりに第一声が「ごはんを食べましたか?」と言うこともあります。
何ごともごはんから始まるので、そこで食べていなければ食堂へ直行
なんてことも!
大勢で食事を分かち合うのが良いという考えがあるため、お1人様ごはんは、韓国の人たちにとって例外なのです
韓国で1人旅を楽しむ場合、この点は不便なので、1人でも入りやすい飲食店を事前に調べておくと良いでしょう
例えば、日本の方が好む飲食店ならば、
・お粥
・のり巻き(キムパプ)
・スンドゥブチゲ
・牛骨スープ(ソルロンタン)
・参鶏湯(サムゲタン)
・うどん(カルグクス)
・ビビンバ(ピビムパプ)
などがおすすめです。
これらのお店なら、1人前ずつの器で料理を出してくれるので、お1人様でも安心なのです
一方、韓定食(コース料理)や焼肉など大勢で食べる料理を、1人で食べるのは難しいですね
注文できるのは2人前からというお店も少なくありません。
ただ、2人分の金額を払えばOKという場合もあります。
韓国料理の仕事を始めたばかりの頃、ソウルで有名な宮廷料理を出すお店で、どうしても1人で食事をしたくて、遠く日本から来たことを強調して頼み込んだこともありました
どのお店もそうとは限りませんが、せっかくの機会を逃したくないときは、交渉してみるのも良いですよ
過ごしやすい気候の秋は、韓国旅行にピッタリの季節ですね。
韓国は、1人でふらりと気軽に行ける距離の国です。
日本と同様、秋に旬を迎える食材も多いので、現地でおいしい物を堪能しに韓国へ遊びに行ってみてはいかがでしょう
本日のレシピは、「タラコスンドゥブチゲ」です。
日本で食べられるスンドゥブチゲは、アサリ入りが一般的ですが、韓国では色々な具材の組み合わせがあります。
いつもとは違ったスンドゥブチゲを作ってみて下さいね