こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
9月に韓国の地方都市、慶尚北道(キョンサンプクド)の北西部にある聞慶(ムンギョン)を訪れました。
このたびご縁があって、2年間にわたり聞慶市の観光広報大使を務めることになり、今回はその任命式出席をかねたツアーでの訪問です
聞慶はソウルから高速バスで2時間程の距離にある、人口は8万人程の都市。
その8割が山岳地帯という風光明媚(ふうこうめいび)な場所です
韓国の誰もが知っている名所のひとつに、聞慶セジェ(鳥嶺)という峠(とうげ)があります。
そこは、朝鮮半島の東側に位置する慶尚道(キョンサンド)と首都の漢城(ハンソン・現在のソウル)を結ぶ大街道の中継地点であり、朝鮮時代には軍事上の要所でもありました。
聞慶セジェは3ヵ所の関門があり、名前のセジェ(鳥嶺)は、鳥さえもなかなか越えるのが難しいという意味があるそうです。
現在峠は、広大な時代劇の撮影セット場があり、国内外から多くの観光客が訪れる場所になっています。
聞いた話によると、撮影セット場の建設地をテレビ局が公募したところ、観光客誘致のために場所を提供したいと名乗りを挙げたいくつかの地方自治体の中から、最終的に聞慶が選ばれたそうです
選ばれた最大の理由は、聞慶セジェの近辺には電信柱がなかったことだとか。
時代劇で電信柱が映ったらおかしいですものね。
それだけ、手付かずの自然が多く残っている土地だということです

聞慶は、その他にも薬石(やくせき)韓牛と薬石豚の産地として有名です。
昔は石炭の街として栄えた聞慶ですが、時代とともに石炭の必要性がなくなり、次第に街は廃れていきました。
しかし、近年は薬石が掘り出されるようになり、状況は一変します。
粉砕した薬石を牛や豚の飼料に混ぜて与えたところ、肉独自の臭みがなくなった上に旨味が増し、肉質がやわらかく、とてもおいしくなったのです。
薬石韓牛と薬石豚と銘打ってブランド肉として売り出され、今ではすっかり聞慶の名産品となっています

その他にも聞慶で有名な物に、五味子(オミジャ)という木の実があります。
マツブサ科の植物の一種で、赤い色をした果実が5つの味を持つことからこの名が付けられました。
乾燥させた五味子の実は、生薬やお茶として親しまれています。
日本では漢方薬として扱われているので薬局で処方されないと買えませんが、韓国では食品として扱われているため手軽に手に入り、身近な食材のひとつです。
聞慶で生産される五味子は韓国全土の収穫量のうち、約4割を占めると言われています。
これは聞慶の気候が、夏も暑すぎることがなく五味子の栽培に適しているため、名産品として多く栽培されるようになったのだとか
地方都市は、多くの観光客が訪れるようになると、街が様変わりして趣がなくなる傾向がありますが、聞慶はまだまだ自然が豊かに残されています
観光スポットもあり、食事も充実しており、お土産もある土地です。
ぜひ一度、聞慶を訪れてみてはいかがでしょう?
さて、今回はこの時期にピッタリの、「きのこと牛肉のピリ辛寄せ鍋」をご紹介します。
本来はしょうゆ味がベースで辛くないのですが、少しアレンジしてコチュジャンを使いました。
肌寒い季節は、この鍋で体の中からポカポカになって下さいね

9月に韓国の地方都市、慶尚北道(キョンサンプクド)の北西部にある聞慶(ムンギョン)を訪れました。
このたびご縁があって、2年間にわたり聞慶市の観光広報大使を務めることになり、今回はその任命式出席をかねたツアーでの訪問です

聞慶はソウルから高速バスで2時間程の距離にある、人口は8万人程の都市。
その8割が山岳地帯という風光明媚(ふうこうめいび)な場所です

韓国の誰もが知っている名所のひとつに、聞慶セジェ(鳥嶺)という峠(とうげ)があります。
そこは、朝鮮半島の東側に位置する慶尚道(キョンサンド)と首都の漢城(ハンソン・現在のソウル)を結ぶ大街道の中継地点であり、朝鮮時代には軍事上の要所でもありました。
聞慶セジェは3ヵ所の関門があり、名前のセジェ(鳥嶺)は、鳥さえもなかなか越えるのが難しいという意味があるそうです。
現在峠は、広大な時代劇の撮影セット場があり、国内外から多くの観光客が訪れる場所になっています。
聞いた話によると、撮影セット場の建設地をテレビ局が公募したところ、観光客誘致のために場所を提供したいと名乗りを挙げたいくつかの地方自治体の中から、最終的に聞慶が選ばれたそうです

選ばれた最大の理由は、聞慶セジェの近辺には電信柱がなかったことだとか。
時代劇で電信柱が映ったらおかしいですものね。
それだけ、手付かずの自然が多く残っている土地だということです


聞慶は、その他にも薬石(やくせき)韓牛と薬石豚の産地として有名です。
昔は石炭の街として栄えた聞慶ですが、時代とともに石炭の必要性がなくなり、次第に街は廃れていきました。
しかし、近年は薬石が掘り出されるようになり、状況は一変します。
粉砕した薬石を牛や豚の飼料に混ぜて与えたところ、肉独自の臭みがなくなった上に旨味が増し、肉質がやわらかく、とてもおいしくなったのです。
薬石韓牛と薬石豚と銘打ってブランド肉として売り出され、今ではすっかり聞慶の名産品となっています

マツブサ科の植物の一種で、赤い色をした果実が5つの味を持つことからこの名が付けられました。
乾燥させた五味子の実は、生薬やお茶として親しまれています。
日本では漢方薬として扱われているので薬局で処方されないと買えませんが、韓国では食品として扱われているため手軽に手に入り、身近な食材のひとつです。
聞慶で生産される五味子は韓国全土の収穫量のうち、約4割を占めると言われています。
これは聞慶の気候が、夏も暑すぎることがなく五味子の栽培に適しているため、名産品として多く栽培されるようになったのだとか

地方都市は、多くの観光客が訪れるようになると、街が様変わりして趣がなくなる傾向がありますが、聞慶はまだまだ自然が豊かに残されています

観光スポットもあり、食事も充実しており、お土産もある土地です。
ぜひ一度、聞慶を訪れてみてはいかがでしょう?
さて、今回はこの時期にピッタリの、「きのこと牛肉のピリ辛寄せ鍋」をご紹介します。
本来はしょうゆ味がベースで辛くないのですが、少しアレンジしてコチュジャンを使いました。
肌寒い季節は、この鍋で体の中からポカポカになって下さいね
