こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国では、若者を中心に様々な食べ物がブームになり、2016年も、韓国で流行した食べ物がいくつかありました。
11月のブログでご紹介したフルーツボンボン。
コンビニ限定で売られたお菓子のヤクルトグミ。
コールドブリューというブランドのコーヒーなどです。
そして昨年末から今年にかけて、韓国で流行中の食べ物が日本でも話題になっています。
それは、鶏肉や野菜、韓国もちといった具を、真っ赤なピリ辛ソースで炒めてチーズをトッピングした鉄板料理の「チーズタッカルビ」です。
東京のコリアンタウンでは、チーズタッカルビを求める人たちで、お店の前は連日行列ができています
チーズタッカルビの原形は、韓国北東部の江原道(カンウォンド)春川(チュンチョン)の名物郷土料理「タッカルビ」。
春川は、韓国ドラマ「冬のソナタ」の撮影地としても有名になり、日本をはじめ、海外からの観光客で賑わうようになった名所です
中心地の春川明洞(チュンチョンミョンドン)通りには、タッカルビ専門店が多く建ち並び、地元の人や観光客に広く愛されています。
かつて私が春川で食べたタッカルビは、これぞ本場と言いたくなるおいしさでした
各テーブルに鉄板があり、そこにあらかじめ調理したタッカルビが用意されるので、アツアツのまま頂けます。
シメには、残ったタッカルビとご飯を炒めて炒飯に
炒飯には韓国のりを入れるため風味が増して、別腹感覚で食べられます。
心もお腹も幸せな満足感で満たされるのです
タッカルビがおいしいことは知っていたので、先日、日本で流行っているチーズタッカルビのお店に行ってきました
こちらでは、鉄板の両脇にタッカルビ、真ん中にシュレッドチーズを乗せた状態で運ばれ、完成前の状態を一度見せてくれます。
それを厨房に戻し、完全に火を通した物を改めてテーブルに持ってきてくれるのです
チーズがとろとろに溶けたビジュアルと、立ち上るおいしそうな香りに食欲がそそられます
食べ方は、タッカルビとチーズを各自で混ぜ合わせて頂きます。
もともとタッカルビは強い辛味がありますが、チーズのトッピングでまろやかになり、コクが増す味わいに変化します
また、トッポギ(韓国もち)が入っており、食べ応えが十分
最後は火を止めてしばらく置き、溶けたチーズが固くなるのを待ちます
これがまたおつまみ感覚で楽しめ、チーズタッカルビのおいしさをあますことなく堪能できるのです
流行するのも頷ける、クセになるおいしさでした。
ぜひ一度チーズタッカルビを召し上がってみて下さい
そこで今回は、チーズタッカルビのお店が近くにない方でも手作りで楽しめるように「チーズタッカルビ」をご紹介します。
ピリ辛のタレと、とろとろに溶けたチーズが混ざり合うおいしさは、食べた人しか分かりません
辛いのが苦手な方でも食べやすい味ですが、さらに辛味を抑えたい場合は、コチュジャンの量を減らし、代わりにケチャップを加えて下さいね。
ぜひお試し下さい