こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
最近、健康に良い食材として「発酵食品」が見直されていますね
発酵食品とは、微生物などを利用して食材を発酵させた加工食品で、代表的な物にしょうゆ・味噌・納豆・漬物・チーズ・ヨーグルトなどがあります。
発酵食品には、腸内環境を整える働きがあるため、便秘解消や免疫力を高める効果が期待されているのです。
その中でも、最近注目が高まっている「酒粕」と「甘酒」についてご紹介します。
「酒粕」は、日本酒を製造する過程で「もろみ」を搾ってお酒を抽出したあとに残る白色の固形物です。
酒粕100g中に、約15gのたんぱく質、約5gの不溶性食物繊維、ビタミンB1・B2・B6、パントテン酸などを含み、健康や美容に良い効果があることが分かってきました
たんぱく質は、「レジスタントプロテイン」という消化されにくいたんぱく質で、脂質を吸着して体外に排出する働きがあり、コレステロール値低下や肥満予防などの効果が期待できます。
不溶性食物繊維は便秘の解消にとても効果があり、ビタミン類やパントテン酸は皮膚や爪、髪の細胞などの成長や再生を助けたり、老化を防止する物質の合成を促進したりといった美容効果もあるとされています。「甘酒」は、大きく分けて2種類に分かれます。
酒粕を使って作る物と、米に麹菌を加えて発酵させて作る物です。
酒粕を使って作る甘酒は、酒粕に含まれる栄養素が摂れますが、甘酒と言う割には甘味が乏しく、砂糖などを足して味を調える必要があるため、カロリーの高い物が多いです
酒粕は酒造の工程でできる物なので、もちろんアルコール成分が残っています。
車を運転する方や妊娠中の方、お子様などお酒を飲めない方は控えましょう。
米に麹菌を加えて発酵させて作る甘酒は、ブドウ糖やビタミン類、アミノ酸などの体に必要な栄養素を多く含んでいます。
最近「飲む点滴」と称されて話題になっている甘酒は、こちらの米麹の甘酒です。
夏バテ防止に飲まれていたという古来の作り方と同じで、発酵の段階で自然と甘さが出るため、砂糖は不使用でカロリーも控え目です。
アルコール成分は含まないので、どなたでも飲むことができます
甘酒は市販品が増え、朝食に飲むなど摂る機会が増えているようですが、酒粕は、料理に利用すると言ってももっぱら粕汁にしか使わないというご家庭が多いようです
甘酒も酒粕も栄養価が高く、スーパーなどで1年中手に入りますので、ぜひ様々な調理法で食卓に取り入れてみて下さいね
それでは今回は、酒粕を使ったレシピ「酒粕トースト」をご紹介します。
酒粕をおいしく食べる調理法のひとつです。
カリッとするまで焼けば、アルコール成分は飛ぶのでご安心を。
朝食やおやつ、おつまみにもオススメですよ
ぜひお試し下さい