こんにちは、料理家の野上優佳子です。
春は、多くの植物が芽吹く季節
この季節は、様々な種類の山菜が楽しめますよね
しかし、旬の食材が採れるのは、実は山だけではありません。
海で採れる海藻も、春が旬なのです
海藻は、乾物を戻して使うことが多いため、一年中あるイメージが先に立ち、いつが旬なのか知らない方も多いと思いますが、乾物の海藻でおなじみ「ひじき」の旬もまさにこの時期です。
最近は国産のひじきはあまり多くなく、市場全体の10〜15%程と言われています。
旬のこの時期は、採れたばかりの物を蒸し煮加工しただけの「生ひじき」を食べることができます
見かけたら、ぜひ春ならではの味わいをお楽しみ下さいね
ところで、海から採ったばかりのひじきは、黒くないことをご存知でしょうか?
「生ひじき」と呼ばれるひじきでも、何の加工もしないひじきが市場に出回ることはほぼないようです。
生のひじきは赤茶色のような色ですが、とても硬くて渋くてそのまま食べられる物ではないため、加工されています
加工方法は大きく分けて、刈り取られたあとすぐに生の状態の物をゆでたり蒸したりする製法と、一旦乾燥させてから水で戻して加熱処理をする製法があるそうです。
最初にゆでたときは赤茶色から鮮やかな緑色に変わり、さらに数時間加熱処理することで、よく見かける黒色のひじきになるという訳です
ちなみに、ひじきは岩場などに自生していますが、多くの漁場でその採取において「漁業権」が必要です。
漁業権が設定されている場所のひじきを無断で採取すれば、密漁ということになってしまいます!
くれぐれもご注意を
さて今回は、ひじきを使ったふりかけ「ひじきの生ふりかけ梅かつお風味」をご紹介します。
私は、市販されているソフトふりかけが好きで、自分で作れないかと、あれこれ試行錯誤してできたオリジナルレシピです
とても手軽にできるので、ぜひお試し下さいね