こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
すっかり秋めいて、そろそろ新米が出回る季節になりました
炊きたてのつやつやしたご飯を想像するだけでも、ちょっぴりお腹がすきますね
私たち日本人の食卓に欠かせないお米。
今から20年程前に開発された「無洗米」をご存知でしょうか?
出始めの頃に比べると、生産量も格段に増え、お米売り場でよく見かけるようになりましたが、その製法や栄養価など、実は知らないことが多いのではないでしょうか。
今回は、無洗米の豆知識をご紹介します。

一般的な白米は、玄米からぬかを削り落とした(精米した)物です。
この段階の白米の表面には、精米では取り除けない「肌ぬか」という層が残っています。
肌ぬかが付いたままのお米を炊くと、ぬか臭さが残り、ご飯のおいしさが損なわれるため、炊飯前にお米を研ぐのは、肌ぬかを取り除くためだと言われています。
「無洗米」とは、この味が落ちる原因となる肌ぬかを、特別な方法であらかじめ取り除いたお米のことです
肌ぬかが付いていないため、研がずにそのまま炊飯することができます。
無洗米の製造法には、ブラシでお米を磨き、肌ぬかを除去するシンプルな方法や、タピオカでんぷんを付着させて肌ぬかを除去する方法などがあります。
全国無洗米協会によると、無洗米製造時に除去された肌ぬかは、有機質肥料や飼料として利用するなど、循環型農業に役立っているようです
無洗米を利用するメリットは、やはり炊飯前の洗米が不要なこと
わずか数分の作業とは言え、日々時間に追われる現代人にとって、時間や手間が省ける無洗米は心強い味方と言えるでしょう。
また、とぎ汁が出ないため、エコにもつながっているのです
お米のとぎ汁にはリンや窒素などが含まれており、生活排水として河川に流すと、水質汚染の原因になりやすいことが分かっています。
無洗米を製造する工程でも、とぎ汁を出さない製法が主流のため、環境に優しいエコなお米として注目を集めているのです
無洗米を利用するときの注意点は、炊飯時の水加減です
一般的な白米1カップと無洗米の1カップを比べると、取り除かれた肌ぬかの分だけ、無洗米の方が量が多いので、やや多めの水量で炊く必要があります。
最近の炊飯器の内釜に、無洗米用の目盛りが付いているのはそのためです
それでは、栄養面に違いはあるのでしょうか?
無洗米は肌ぬかが除去されている分、白米と比べたとき、栄養面に違いがあると思われがちです。
しかし前述した通り、一般的な白米も水で洗って肌ぬかを取り除いてから炊くので、両者の栄養面に大きな違いはないようです。
逆に、無洗米は水で洗う製法の物が少ないため、水溶性のビタミンB1やナイアシンは、白米を研いだ物より多く残るという調査結果があります
さらに栄養価を重視するときは、食物繊維やビタミンB1を多く含む胚芽米の無洗米を選ぶと良いでしょう。
最後に気になる味についてですが、しっかりと品質管理された物であれば、どちらもおいしさに差はないようです
一昔前に比べると、無洗米製造の技術が上がり、利便性だけでなく、おいしさを求める人が増えたことを受け、ニーズに合った無洗米が増えています
おいしい無洗米を選ぶためには、お米の粒の大きさに注目してみて下さい
明らかに粒の大きさが小さい物は、本来は加工用に使うお米の場合が多く、風味や味の面で劣るため、他の物を選ぶと良いでしょう
無洗米の誤解されがちな点をいくつかご紹介しました。
通常の白米と無洗米、ご家族の好みや生活スタイルに合わせて選ぶときの参考にして下さいね
さて今回は、肌寒くなるこれからの季節にぴったり「鶏肉ときのこのドリア」をご紹介します。
秋の味覚きのこと鶏肉の旨みが、ご飯にしみておいしい一品。
ひとつのお鍋に次々と材料を入れ、炒めたり煮たりして、最後はオーブンで焼き目を付ける簡単な調理です。
ぜひお試し下さい

管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
すっかり秋めいて、そろそろ新米が出回る季節になりました

炊きたてのつやつやしたご飯を想像するだけでも、ちょっぴりお腹がすきますね

私たち日本人の食卓に欠かせないお米。
今から20年程前に開発された「無洗米」をご存知でしょうか?
出始めの頃に比べると、生産量も格段に増え、お米売り場でよく見かけるようになりましたが、その製法や栄養価など、実は知らないことが多いのではないでしょうか。
今回は、無洗米の豆知識をご紹介します。

一般的な白米は、玄米からぬかを削り落とした(精米した)物です。
この段階の白米の表面には、精米では取り除けない「肌ぬか」という層が残っています。
肌ぬかが付いたままのお米を炊くと、ぬか臭さが残り、ご飯のおいしさが損なわれるため、炊飯前にお米を研ぐのは、肌ぬかを取り除くためだと言われています。
「無洗米」とは、この味が落ちる原因となる肌ぬかを、特別な方法であらかじめ取り除いたお米のことです

肌ぬかが付いていないため、研がずにそのまま炊飯することができます。
無洗米の製造法には、ブラシでお米を磨き、肌ぬかを除去するシンプルな方法や、タピオカでんぷんを付着させて肌ぬかを除去する方法などがあります。
全国無洗米協会によると、無洗米製造時に除去された肌ぬかは、有機質肥料や飼料として利用するなど、循環型農業に役立っているようです

無洗米を利用するメリットは、やはり炊飯前の洗米が不要なこと

わずか数分の作業とは言え、日々時間に追われる現代人にとって、時間や手間が省ける無洗米は心強い味方と言えるでしょう。
また、とぎ汁が出ないため、エコにもつながっているのです

お米のとぎ汁にはリンや窒素などが含まれており、生活排水として河川に流すと、水質汚染の原因になりやすいことが分かっています。
無洗米を製造する工程でも、とぎ汁を出さない製法が主流のため、環境に優しいエコなお米として注目を集めているのです

無洗米を利用するときの注意点は、炊飯時の水加減です

一般的な白米1カップと無洗米の1カップを比べると、取り除かれた肌ぬかの分だけ、無洗米の方が量が多いので、やや多めの水量で炊く必要があります。
最近の炊飯器の内釜に、無洗米用の目盛りが付いているのはそのためです

それでは、栄養面に違いはあるのでしょうか?
無洗米は肌ぬかが除去されている分、白米と比べたとき、栄養面に違いがあると思われがちです。
しかし前述した通り、一般的な白米も水で洗って肌ぬかを取り除いてから炊くので、両者の栄養面に大きな違いはないようです。
逆に、無洗米は水で洗う製法の物が少ないため、水溶性のビタミンB1やナイアシンは、白米を研いだ物より多く残るという調査結果があります

さらに栄養価を重視するときは、食物繊維やビタミンB1を多く含む胚芽米の無洗米を選ぶと良いでしょう。
最後に気になる味についてですが、しっかりと品質管理された物であれば、どちらもおいしさに差はないようです

一昔前に比べると、無洗米製造の技術が上がり、利便性だけでなく、おいしさを求める人が増えたことを受け、ニーズに合った無洗米が増えています

おいしい無洗米を選ぶためには、お米の粒の大きさに注目してみて下さい

明らかに粒の大きさが小さい物は、本来は加工用に使うお米の場合が多く、風味や味の面で劣るため、他の物を選ぶと良いでしょう

無洗米の誤解されがちな点をいくつかご紹介しました。
通常の白米と無洗米、ご家族の好みや生活スタイルに合わせて選ぶときの参考にして下さいね

さて今回は、肌寒くなるこれからの季節にぴったり「鶏肉ときのこのドリア」をご紹介します。
秋の味覚きのこと鶏肉の旨みが、ご飯にしみておいしい一品。
ひとつのお鍋に次々と材料を入れ、炒めたり煮たりして、最後はオーブンで焼き目を付ける簡単な調理です。
ぜひお試し下さい

