2016年5月の記事
こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
キッチン用品を売っているお店に行くと、便利そうなツールがたくさん置いてあって、あれもこれもとつい購入したくなりませんか
私の場合、他の方が使っていて便利そうだと、いっそう欲しくなります
私のキッチンにはいろいろなツールがありますが、本日はその中から「あると便利な小物」をお伝えします
それは「セルクル」です
これはお菓子の生地などを丸い形に抜くツールですが、抜き型としてだけでなく、食材を重ねて作るお料理やお菓子などにも応用できるので持っていると便利です。
セルクルを使うことで、側面がきれいに見える、形が美しく保てるなどの利点があります。
料理のおいしさは、味わいだけでなく見た目の美しさにも左右されます。
セルクルを使って盛り付けをひと工夫すると、いつもの料理がぐっとおしゃれになったり、よりおいしそうに見えたりするのです
以前ご提案したレシピ「パンプキンライス」(http://www.nasluck-kitchen.jp/recipe/index.asp?menu_id=003422)もその一例ですので、参考にしてみて下さいね
セルクルがない場合は、プリンカップ(上下の幅に大きな差がない物)で代用できます。
食材を段々に重ねて抜く場合は、カップに食材が付いてしまわないよう、内側にラップを貼って使うと良いでしょう
また、セルクルは安い物なら100円ショップでも手に入るので、いくつか持っていると子供たちと一緒にクッキングするときなどに使えておすすめです
しかし、セルクルのような小物類は、収納を工夫しないと、どこにしまったか分からなくなり、同じような物を買ってしまうことがありますよね
便利だからと買ったのに、結局は必要なかったなんてことになると悲しいです。
そんな小物類の整理方法は、大きく分けて2つあります。
一ヵ所にまとめて収納する方法と、よく使う物と季節や用途に応じてたまに使う物とで分けて収納しておく方法です。
整理方法はキッチンの大きさや収納力によっても違ってくるので、あれこれ試してみて、自分が一番使いやすい方法を見つけると良いですね
それでは今回は、セルクルを使ったレシピ「重ねご飯のクリームソース添え」をご紹介します。
いつものご飯をぱっと華やかにする、盛り付けを工夫したレシピです。
パーティーメニューに加えても、きっと喜ばれますよ。
ぜひお試し下さい
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
最近、洋菓子やパンに「米粉」を使った商品をよく見かけるようになりましたね。
皆さんも一度は、米粉を使った洋菓子やパンを召し上がったことがあるのではないでしょうか?
中でも米粉を使ったパンは、しっとりもちもちした食感がクセになるおいしさで、ハマる方も多いようです
そこで今回は「米粉」の豆知識についてご紹介します。
「米粉」とはその名の通り、お米を粉状にした物です。
和菓子を作るときに使われる「上新粉(じょうしんこ)」や「白玉粉(しらたまこ)」も米粉の一種で、日本では古くから米粉を活用してきました。
しかし、昔から使われていた米粉は粒子が粗く、用途が限られていました。
ここ数年で米粉をさらに細かくする製粉技術が発達し、洋菓子やパンにも使える粒子の細かい米粉が普及し、幅広い分野で使用されるようになったのです。
小麦粉の代わりに米粉を使用することで、様々なメリットがあります
その最たるものは小麦アレルギーの人が、米粉ならば食べることができるということです。
小麦アレルギーは、小麦に含まれるグルテンという物質に反応し起こります。
一方で米粉はデンプンが主成分のため、グルテンが含まれておらずアレルギーを引き起こしにくいのです。
小麦アレルギーで洋菓子やパンを一切食べられなかった人も、米粉が原料の物なら安心して食べることができます
また、食生活が多様化するにつれ、日本のお米の消費量は年々減少。
なんとお米の消費量は平成26年には、昭和40年の半分以下にまでなってしまいました
しかし米粉をパンや麺など様々な加工食品に利用することで、さらなる消費減退を食い止め、お米の消費量アップに繋がるのです
他にも、米粉は小麦粉に比べて油の吸収率が低いので、天ぷらなどの衣に使うとカロリーを抑えることができ、冷めてもサクサクとした食感が楽しめます
さて、少し米粉に興味が湧いてきましたでしょうか?
ほとんどのレシピで、小麦粉を米粉に置き換えれば「米粉の」洋菓子やパンができます
ただし、パン作り用の米粉にはグルテンを加えている物があるため、小麦アレルギーの方が米粉を購入する際には、「グルテンフリー」の物を選んで下さいね。
米粉を洋菓子やパンに使った場合、味に大きな差はなく、小麦粉よりも少しヘルシーという利点がありますから、使わない手はないですね
ぜひ、みなさまも米粉を活用してみて下さい
それでは今回は、米粉が原料の乾燥ビーフンを使った『インゲンの焼きビーフン』をご紹介します。
野菜をしっかり摂れるボリュームたっぷりの一品です。
ぜひ作ってみて下さいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
オシャレな輸入ものや時短グッズ、様々な調理家電など、キッチンにまつわる道具は数限りなくあります。
その中でも圧倒的な普及率を誇る物のひとつがフライパンです
少し古いデータですが、1999年に首都圏の20〜50代主婦を対象に行なわれたアンケートでは、実に98%もの人が「フライパンを持っている」と答えたそうです。
今やフライパンは一家に一枚以上ある、お料理の必需品とも言えるアイテムになりました
フライパンと一口に言っても、鉄やステンレス、銅、アルミニウム、チタンと素材に違いがあり、さらにコーティングもフッ素樹脂からダイアモンド、セラミックといろいろな種類があります。
素材とコーティングによって価格はもちろん、重さや強度、耐久性が変わるため、私もどれにしようかと購入時には頭を悩ませます。
しかし、大きさについては、私は迷うとことはありません。
今は直径28cmの大きい物と、直径20cmの小さい物を使い分けています。
直径28cmのフライパンは、大きめの食材や数人分を一度に調理したいときに便利です。
例えば、我が家は5人家族なのですが、ハンバーグを一度に5つ焼こうと思ったらそれなりの大きさがなくてはいけません。
しかし私は小柄なので、大きすぎると扱いづらくなってしまうのです。
そこで、いろいろ使ってみて28cmに落ち着きました。
また直径20cmのフライパンは少し深めの物を使用しており、これは一度にギリギリ5個分の目玉焼きができるサイズなのです。
これ以上直径が小さいと、強火にしたときに両脇から炎がはみ出してしまったり、五徳の上で収まりが悪くなったりすることがあります。
どちらの大きさも、ステンレスとアルミの複層構造の物を使用しています。
この2つのフライパンで、大抵の料理が作れてしまいます
炒めたり焼いたりのみならず、厚みのあまりない物ならば揚げ物もできます。
大きいサイズのフライパンなら、大きなロースカツが一度に2枚揚げられるのでとても便利
しかもぴったりした蓋を持っていれば、煮込み料理や炊き込みご飯、蒸し物だってできてしまいます
気が付けば数日はフライパン調理だけ、ということも。
ちなみに、専用の蓋でなくても大丈夫。
フライパンの直径に合うサイズの鍋蓋が家にあれば、それを使い回しても良いのです。
また蓋はガラスだと中が見えるので多少便利ですが、ひょいっと蓋を開ければ中が簡単に確認できるので、わざわざガラス製を新調しなくても大丈夫
実際に私は、大きいフライパン用の蓋は手持ちにちょうど良いサイズがなかったので新たに買いましたが、小さいフライパンは手持ちの鍋蓋を使い回してフル活用しています
たまに特集記事等のお仕事で、「フライパンだけでできる簡単レシピ」などのお題を頂くことがあります。
不思議なことに「フライパンで作る」という言葉には、手早く比較的簡単にできるイメージがあるようです
そのためこういったお題のリクエストを頂くのですが、レシピを紹介する身としては、どんなレシピにしようか迷ってしまいます
なぜなら、フライパンでできない料理の方が少ない気がするため、フライパンだけでできるお料理と限定しても多種多彩にあるからです。
「揚げ物もフライパンなら気軽にできるかしら?煮込み料理も簡単?うーん……」と、悩むこともしばしば
天ぷら鍋や煮込み鍋とフライパンを比較したとき、実際にはその調理手順自体はさほど変わらず、難易度に大きな違いはありません。
後片付けを取ってもどちらも調理器具ひとつなので、とりわけどちらが大変ということもないと思います。
しかし、使い慣れた「フライパン」で作ることで、安心感が生まれ難しさのハードルを下げてくれているのかも知れませんね
そう思うと、フライパンは本当に頼れる身近な相棒です
さて今回はそんな頼れる相棒、フライパンを使った「豚肉と新ジャガの味噌煮込み」をご紹介します。
今が旬の新ジャガは、皮が薄いため剥かずにそのまま調理します。
20cmサイズの少し深めのフライパンを使って作っていますので、調理の際は参考にして下さいね
ごはんに抜群に合うおかずですので、ぜひお試し下さい
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
旅行の目的は人それぞれあると思いますが、「旅先でしか味わえないおいしい物を食べるぞ!」という目的を持っている方は多いのではないでしょうか
私は20年以上前から度々韓国へ旅行していますが、料理研究家という職業柄もあって、食事だけは簡単に済ませたくなく、おいしい物を探すアンテナを常に張り巡らせています。
これだけ長きにわたってひとつの国を訪れ、おいしい物を探していると、その時々で「食の流行」を目の当たりにする機会もあります。
今、韓国では日本の飲食店がどんどん進出しており、カジュアルな和食が浸透しつつあります。
その一方で、パン屋さんが急増し、パン食もブームになっています
パン食ブームのきっかけは、2010年にパン屋さんを舞台にしたドラマが放送され、韓国で大ヒットしたことにあります。
なんと最終回の視聴率は50%以上だったとか
ドラマの中で使われたファッションが流行するなど、社会現象を巻き起したそうです。
このドラマは、複雑な家庭環境で育った異母兄弟が、パンを作る技術を競い合い、会社の後継者争いや愛憎劇を繰り広げるというもので、目が離せないストーリー展開で人気でした
ドラマをきっかけに製パン会社が昔ながらのパン(70〜80年代に流行)を再現した結果、老若男女に受け入れられブームに。
街のパン屋さんが活気付いていることに、少なからず影響を与えたのではないでしょうか
韓国でも、昔からパン屋は存在しており、統治時代には日本から持ち込まれた製法の菓子パンなどが市場で売られていました。
しかし、パンの種類もお店も今程多くありませんでした。
この当時のパンは甘い物が中心で、どちらかというとケーキのような存在だったようです。
今でも韓国のパンは、食事というよりは、おやつとして食べるという人が多く、ケーキを一緒に売っているパン屋さんが多くあります。
以前、朝食にと屋台のホットサンドを食べたところ、想像以上に甘味を感じて驚いたことがあります
1980年代の後半になるとベーカリーチェーン店が登場し、韓国の人にとってもパン屋さんがより身近になります。
中には海外進出する企業もあり、韓国の経済成長と共に製パン業界も盛り上がりを見せました。
昔ながらのパンが見直される一方で、ここ数年は日本や欧米でパン作りの技術を磨いた人たちが、母国の韓国でお店を開くようになり、外国人の口にも合うパンが作られるようになりました。
街の様子は止まることなく変化しています。
日本と同様、韓国でも食が多様化してきました。
機会があったら、韓国を旅行中に一度パン屋さんへ足を運んでみて下さいね
韓国でしか味わえないパンも数多くありますので、お気に入りのパンが見つかるかも知れませんよ
それでは、本日のレシピは「ハニーマスタードサンド」をご紹介します。
おやつ感覚で食べる、韓国テイストの甘いホットサンドです!
ハチミツの甘味とマスタードの辛味が絶妙で、くせになる味です。
ぜひお試し下さい