2012年2月の記事
こんにちは!料理研究家の吉田由子です。
今回のブログは、スポーツ選手におすすめの食材「酒粕」をご紹介します。
「酒粕」とは、清酒を作る際、米と米麹と水を原料にして醸造し、原料がやわらく発酵しもろみができます。
このもろみから清酒を搾り出し、残ったものが酒粕です。
酒粕を、シート状に切り揃えたのが「板粕」、バラバラにしたものが「ばら粕」と呼ばれています。
酒粕は冷凍保存できますので、少量ずつラップに包んで冷凍しておくと便利です。
酒粕をしばらく保存していると、表面に白いものが出てくることがありますが、これはアミノ酸の一種である「チロシン」です。
脳を活性化させ、集中力を高める効果があると言われています。
また、「酒粕」には、たんぱく質・ビタミンB2・ビタミンB6・食物繊維が豊富に含まれており、アスリートの皆さんにぜひ取り入れて頂きたい食材です。
私が以前、大学の体育会の寮で栄養管理の仕事をしていた頃、学生たちに温まってもらおうと、寮の食事の献立に粕汁を取り入れたことがありました。
ところが・・・
粕汁を食べなれない学生からは大ブーイング!!
そこで、信州みそを加えてアレンジしたら、リベンジ大成功!
粕汁が苦手な方には、飲みやすい「信州味噌仕立ての粕汁」がオススメです。ぜひお試し下さいね
こんにちは!料理研究家のひろろこと竹内ひろみです。
「薬膳」という言葉から連想するものって、なんでしょう?
漢方薬、身体に良さそう、食事療法、ちょっと難しそう・・・など、いろいろとあると思います。
今日は、そんな薬膳の視点から、身体にとってうれしい、食べ方をほんの一部、ご紹介します
「医食同源」という言葉を、聞いたことってありますか?
ちょっと理論的になってしまうけれど、「毎日の食事が、病気を治す薬と同じ価値がある」ということ。
薬膳のベースになっている考え方です。
食べ物は、三大栄養素やビタミン・ミネラルなど、いろいろな栄養素から成り立っているのは周知の事実。
薬膳の視点は「すべての食材には効能がある」という、上記とはちょっと違った視点からのアプローチをします。
その中のひとつが、「体内にはいったときに、身体を冷やす方向に働くのか?温める方向に働くのか?」という、五性(温性、熱性、寒性、涼性、平性)の考え方です。
温性・熱性の食材は、唐辛子・鶏肉・カボチャ・カブなど。
冷えをとって血のめぐりをよくし、新陳代謝を活発にします。
寒性・涼性の食材は、メロン・タケノコ・豆腐・レンコンなど。
身体を冷やす働きをする他、清熱・解毒など、身体の機能亢進を鎮める働きをします。
そして、どちらにも偏りがないのが平性。
穀類・いも類・豆類、野菜だと、ニンジン・ブロッコリーなどです。
食べ方で大切なことは、どちらか一方に偏りなく頂くということ
いろいろな食材、調理方法を用いてバランスよく、毎日の食事を頂きましょう
こんにちは、料理家の野上優佳子です
春の七草に名を連ねる「セリ」。
この時期の、我が家の鍋料理にも欠かせない食材です。
古くから日本の食卓にのぼっていた野草のひとつで、万葉集の句にも詠まれているほど。
その名の由来は、競り(せり)合うように密集して生える姿からと言われています。
泥や水辺の浅瀬を好む湿地性の多年草で、とても身近な植物ですが、実は毒性を持つものもあるので、注意が必要です
効能も広く認められていたようで、例えば江戸元禄期に編纂された食物事典「本朝食鑑」にも、
「大腸小腸を利し黄症を泄る、酒後の熱を去る」
と書かれ、整腸作用や利尿作用、二日酔いの緩和といった効果があるとされてきました。
ビタミンの他、葉酸や鉄分も豊富で、美肌や貧血にも良い食材
女性に、ぜひおすすめです。
今回はこのセリを、相性の良い鶏肉と一緒に頂きます!
食べ応えある鶏団子に、セリをたっぷりつかった澄まし汁。
ゆずの皮を添えれば、ちょっとしたおもてなしにもぴったり。
春の香りに溢れた、一品になります
こんにちは!料理研究家の吉田由子です。
さて、2月のメインイベントといえば・・・
「節分」と「バレンタインデー」ですよね
最近は、「友チョコ」といって、女性同士でチョコをプレゼントし合う方も多いようですね。
さて、今回のブログはバレンタインデーにちなみまして、「チョコレートのアンチエイジング効果」についてご紹介します。
ああ、おいしそう
見ただけで太りそう・・・
そんな声が聞こえてきそうですね
チョコレートというと、「カロリーが高い」「肌荒れの原因になる」と美容には良くないイメージがあるようです。
ですが、チョコレートの原料になるカカオには「カカオポリフェノール」という活性酸素を除去し、老化を防止する成分が含まれています。
つまり、チョコレートにはアンチエイジング効果があるということです。
ただし、ミルクチョコレートやスウィートチョコレートは、カカオの含まれる量が少なく、糖分がとても多いので、アンチエイジング効果を期待するなら、カカオ70%以上のダークチョコレートを食べるようにしましょう。
ただし、いくらアンチエイジング効果があるといっても、食べ過ぎは肥満の原因になります。
カカオ70%以上のダークチョコレートなら、1日50g程度が適量です