2014年6月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
夏の香りが近づいてくると、「お中元の季節」も到来ですね
7月初旬から8月初旬あたりが、いわゆるお中元シーズン、と言われます。
でも最近は減少傾向にあり、とあるアンケートによれば20〜30代の約8割が「贈らない」、またお中元を贈る相手も両親や義両親、親戚など身内がほとんど 、という結果が出ています。
お中元はもともと、道教の年中行事「三元」のひとつで旧暦7月15日にあたり、善悪を分別し人の罪を許す神様の誕生日が由来です。
人の罪を許される日が死者の罪の許しを願う日となり、これが仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)、いわゆるお盆と結びつき、ご先祖様への供物⇒贈答となって商売相手やお世話になった人へ贈り物をする風習が盛んになっていったそうです。
江戸時代には、 「生見玉(いきみたま)」と言って、日頃の無事を祝い生存している自分の両親に魚を贈る、なんて風習が流行ったのだそうです。
この魚は「盆魚」とも言われ、サバを用いる地域が多いのが特徴的。「盆礼」という言葉もお中元と同義に捉えられます。
そうめんや小麦粉、米などを実家などに一般的な贈答品や供物として持って訪問し、皆で飲食をにぎやかに楽しむ地域も多数。
今私たちがイメージするお中元とは、かなり違うようですね。
さて今回は、お中元の定番「そうめん」を使ったレシピをご紹介します。
ここ数年様々な市販のバラエティかけつゆが登場していますが、実は今年はそうめんの「かけつゆブーム」の兆し。
エビトマトクリーム味やカボチャの冷製ポタージュ味など、実にユニークでバラエティにとんだ市販商品が登場しています。
また、オリーブやトマト、オクラなどを生地に練り込んだそうめんもお目見えし、今年はまさにそうめんの変革期になるかも。
と言うわけで、冷たくしたそうめんを「だしつゆでツルリ」も大変おいしいですが、ちょっとしたアレンジメニューとしてエスニック風を楽しみませんか。
シーフードや夏野菜を使った、さっぱりそうめんの「エスニック風そうめん」をぜひお試し下さいね!
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国では、健康志向、いわゆるウェルビーイングブームが数年前から続いています。
そんな流れから、今、「精進料理」が注目されています。
精進料理は寺刹(サチャル)料理とも言い、もともとはお坊さんための食事ですよね。
仏教思想が根付いていた高麗時代(918〜1392年)、肉食が禁止されていました。この時代に出た書籍「山家清供」が、精進料理の源流になったと言われています。
精進料理は基本的に肉・海鮮・乳製品を使用せず野菜が中心です。
ただし、野菜の中でも「五辛菜(オシンチェ)」と言って、ニンニク、ネギ、ニラ、ヒメニラ、蔓穂(ツルボ)は、香りが強く滋養強壮に良いので使いません
五辛菜は元気になり過ぎて邪念を抱くため、修行中の身には不要とされていたのです。
韓国料理は、ヤンニョムと言って「合わせ調味料」が味の決め手になります。そこには必ずと言って良い程、長ネギ、ニンニクを使います。その一方で精進料理は「何」でおいしさを出すと思いますか?
それは、しょうゆ、みそ、コチュジャンなどで、手作りした調味料です。それらを駆使して精進料理をおいしく仕上げます。
一般的な韓国料理よりも、素材の味が前面に出ているんですね。
また、もうひとつ面白い点は、豆を肉に見立てて調理すること。
私自身、二度程、豆を使った精進料理を食べたことがありますが、お肉と錯覚しそうな程食感が似ています
韓国にはお坊さんがプロデュースするお店があり、テレビでも話題になりました。
優しい味の精進料理を口にしたら、韓国料理の奥行きを感じられると思います
それでは、本日のレシピ「サツマイモと干しシイタケの炊き込みご飯」をご紹介します。サツマイも干しシイタケも、精進料理ではよく使用する食材です。
今回はニンニクを使わずに作りましたが、お好みでシイタケの下味にニンニクを入れても構いません。
こんにちは!
料理家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
今やコーンフレークをはじめとしたシリアル類は種類も豊富ですね。
忙しい朝に手軽に食べられるのでストックしておくと便利です
そのまま牛乳や豆乳をかけたり、果物とヨーグルトを合わせたり、食べ方のバリエーションも様々なので、飽きのこない食材でもあります
あまって使い道がない・・ と言うことはあまりない食材かな?とも
思うのですが、お菓子作りや料理にも使えるので、ぜひ応用してみて下さい。
シリアルにはフルーツグラノーラのように甘味料が含まれている物とコーンフレークのように甘味料を含まないシンプルな物がありますが、前者はお菓子作りに、料理には後者を使うといいですね
お菓子に使う場合は、バターや粉と混ぜ合わせて、クッキーやパウンドケーキなどを作ると良いでしょう。
料理に使う場合は、パン粉の代わりの衣として使えます。
例えば、エビ団子(ミンチにしたエビに味付けをして丸めた物)の周りにまぶして、油で揚げてみましょう。カリっとした食感に仕上がるのでとてもおいしいです
その他の用途としては、フードプロセッサーで細かくして、グラタンの上にふりかけたり、蒸したニンジンの千切りにすりごまを加える代わりに使ってみたりするのもおすすめです
本日はそんなシリアルを使ったスイーツ「和パフェ」をお伝えしますが、このレシピ、お好みの盛り付けでオリジナルパフェにもなるので、キッズを交えてのホームパーティのときなどにもおすすめのレシピです。
そのときは、それぞれの具を小分けにして盛り付けておくといいですね。
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
いつまでも若く美しくありたい
・・・女性共通の願いですよね
今回は、そんな願いを持つ方々に話題の食材『アサイー』についてご紹介したいと思います。
※少し耳の痛い指摘もありますがご了承下さい。
アサイーは、アサイベリーと呼ばれることもあり、見た目はブルーベリーにとてもよく似ていますが、ブラジル原産のヤシ科の植物で異なります。
ジュースやゼリーなどに加工された物は、食べやすくするため甘みが付けてありますが、無添加のピューレ状の物には甘みはほとんどありません。
初めて口にしたときは、見た目がブルーベリーに似ているだけに、フルーツのような甘みを期待していたので、ビックリしてしまいました
アサイーには、アントシアニンなどのポリフェノールやビタミン、鉄分、食物繊維が豊富に含まれているとされています。
そのため、ダイエットやアンチエイジングなどの美容効果が期待され、日本ではピューレ状、粉末、液状の物、ドリンクやゼリー、サプリメントなどに加工された物が多く出回っています。
最近では、コンビニやスーパーでもドリンクやゼリーなどを見かけるようになりました。
ただし、ブームに水を差すようですが、現時点でヒトにおける有効性や安全性について、信頼できる十分な科学的根拠が見当たらないため、妊産婦・授乳中の方は控えた方が良いとの見解が示されています。
また、アメリカの消費者団体である公益科学センター(CSPI)は、アサイーのダイエット効果が確認されなかったと指摘しています。
アサイーは、ブラジルの原産地付近では栄養価の高い食材として重宝されている物ですので、適量(無添加のピューレで1日100g以下)を食生活に取り入れることに今のところは問題ないと思われますが、健康効果や美容効果を期待して過剰に摂ることを避け、万が一身体に合わない場合はすぐに食べるのをやめるようにしましょう。
さて、本日は「アサイーのフローズンヨーグルト」のレシピをご紹介します。
レシピでは、普通のプレーンヨーグルトを使用していますが、市販の水切りヨーグルトを使用すると時短で作ることができますよ。
ぜひお試し下さい