こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
先日、韓国旅行中に書店へ立ち寄ったところ、和食のレシピ本が何冊か平積みになっていました
日本旅行を楽しむ韓国人が増えたことで、日本に対する興味や理解が深まり、韓国の様々な場所で、日本文化が浸透しているのを感じます
一昔前まで、韓国のお弁当と言えば「のり巻き(キムパプ)」が主流でした。
冷めたご飯を食べる習慣が少ない中、のり巻きだけは例外だったのです。
手に持って食べやすいことや、ご飯と具材のバランスが良いことなど、お弁当の一品として愛されてきました

のり巻きの他にも、韓国のりをちぎってご飯に混ぜ込み、片手で握った「チュモクパプ」と呼ばれる、小さいフットボール状のおにぎりや、日本のおにぎりによく似た「三角キムパプ」といったおにぎりもありますが、のり巻きに比べると、チュモクパプや三角キムパプをお弁当にすることは、本当に少なかったのです
しかしここ数年、日本でSNS映えするお弁当が流行している影響を受け、韓国のお弁当文化も、著しい変化が見られるようになりました。
バラエティー豊かな具材を組み合わせたおにぎりや、キャラクターを象ったおにぎりなど。それに伴って、お弁当作りの本が増えたのです
2年程前からは、日本のおにぎらず(のりにご飯と好みの具を乗せ、のりの四隅を内側に折りたたむことで、握らずに成形する四角いおにぎり)が注目され、キムチ、プルコギ、ツナ、卵焼きなど、韓国ならではの具を挟んでアレンジされています。
その中でも、多く使われているのはスパムでしょうか。
韓国では、米軍が常駐するようになってから、スパムを使ったメニューが増え、スパム入りでボリュームのある「部隊チゲ」という料理は、ここから生まれました。
スパムは、普段の料理にもよく使われる食材なので、おにぎらずの具になるのも納得です
また今年に入って、韓国屈指のリゾート地・済州島(チェジュド)で流行しているのが、円形のご飯の上に焼いたアワビを乗せた物。
サンドイッチのように作ったキムパプとともに、観光客に大人気です
韓国在住の友だちの言葉を借りると、「韓国のお弁当文化が段々と日本に近づいていて、面白みがない」そうですが、両国がお互いの長所を取り入れて、新たな食文化を築くのは良いことだと私は思います
さて今回のレシピは、「スパムのおにぎらず」をご紹介します。
ゴマ油と塩で味付けしたご飯を使うのが韓国風。
日本のおにぎらずとは、ひと味違うおいしさを楽しんで下さいね

先日、韓国旅行中に書店へ立ち寄ったところ、和食のレシピ本が何冊か平積みになっていました

日本旅行を楽しむ韓国人が増えたことで、日本に対する興味や理解が深まり、韓国の様々な場所で、日本文化が浸透しているのを感じます

一昔前まで、韓国のお弁当と言えば「のり巻き(キムパプ)」が主流でした。
冷めたご飯を食べる習慣が少ない中、のり巻きだけは例外だったのです。
手に持って食べやすいことや、ご飯と具材のバランスが良いことなど、お弁当の一品として愛されてきました


のり巻きの他にも、韓国のりをちぎってご飯に混ぜ込み、片手で握った「チュモクパプ」と呼ばれる、小さいフットボール状のおにぎりや、日本のおにぎりによく似た「三角キムパプ」といったおにぎりもありますが、のり巻きに比べると、チュモクパプや三角キムパプをお弁当にすることは、本当に少なかったのです

しかしここ数年、日本でSNS映えするお弁当が流行している影響を受け、韓国のお弁当文化も、著しい変化が見られるようになりました。
バラエティー豊かな具材を組み合わせたおにぎりや、キャラクターを象ったおにぎりなど。それに伴って、お弁当作りの本が増えたのです

2年程前からは、日本のおにぎらず(のりにご飯と好みの具を乗せ、のりの四隅を内側に折りたたむことで、握らずに成形する四角いおにぎり)が注目され、キムチ、プルコギ、ツナ、卵焼きなど、韓国ならではの具を挟んでアレンジされています。
その中でも、多く使われているのはスパムでしょうか。
韓国では、米軍が常駐するようになってから、スパムを使ったメニューが増え、スパム入りでボリュームのある「部隊チゲ」という料理は、ここから生まれました。
スパムは、普段の料理にもよく使われる食材なので、おにぎらずの具になるのも納得です

また今年に入って、韓国屈指のリゾート地・済州島(チェジュド)で流行しているのが、円形のご飯の上に焼いたアワビを乗せた物。
サンドイッチのように作ったキムパプとともに、観光客に大人気です

韓国在住の友だちの言葉を借りると、「韓国のお弁当文化が段々と日本に近づいていて、面白みがない」そうですが、両国がお互いの長所を取り入れて、新たな食文化を築くのは良いことだと私は思います

さて今回のレシピは、「スパムのおにぎらず」をご紹介します。
ゴマ油と塩で味付けしたご飯を使うのが韓国風。
日本のおにぎらずとは、ひと味違うおいしさを楽しんで下さいね

