こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です

ここ数年、パンや麺、お菓子などに「全粒粉(ぜんりゅうふん)」を使用した物をよく見かけます。
なんとなく身体に良さそうなことは知っているけれど、小麦粉と何が違うのか分からない方もいらっしゃるでしょう。
そこで、今回のブログは全粒粉の製造工程や栄養価、食生活への取り入れ方についてご紹介します


小麦の粒は、「胚乳(はいにゅう)」・「外皮(ふすま)」・「胚芽(はいが)」で構成されています。
このうち「胚乳」のみを利用した物が、強力粉や薄力粉といった一般的な小麦粉です。「外皮」と「胚芽」の部分を合わせた物を「全粒粉」と呼びます。
全粒粉(画像手前)は茶褐色で、香ばしい香りと味わい深さを楽しむことができます。その独特の風味を活かして、パンやクッキー、シリアル、クラッカー、パスタの材料として使用されていますよ全粒粉でできたパンは、小麦粉だけで作られたパンと比べると、歯応えがよりしっかりと感じられます
全粒粉は小麦粉に比べ、グルテンが作られにくいという特性があるため、食感に違いが生まれます。
また、普通のパンよりも硬いため、自然と噛む回数が増え、ゆっくりと食事を取ることに繋がります。
少量でも満足感があり、罪悪感なく間食を楽しめるのでオススメですよ
「外皮」や「胚芽」を含めて小麦を丸ごと粉にした全粒粉には、食物繊維やビタミンEとミネラルが豊富。
現代人にとって不足しやすい栄養素を取ることができるため、健康面でも注目されています
食物繊維には腸内環境を整える作用があるため、便秘の予防や肌の調子を整える効果が期待できます。
さらに、食後の血糖値の上昇が緩やかになるというメリットも
血糖値が気になる方や、生活習慣病を予防したい方には特にオススメです。
血糖値の上昇を緩やかにすることは、体脂肪の蓄積を防ぐことにも繋がるので、お腹周りが気になり始めた方や、ダイエット中の方にとって心強い味方となってくれます。
また、「胚芽」に多いビタミンEには抗酸化作用があり、アンチエイジング効果も期待できるので、美容を気にする女性には嬉しい食材と言えるでしょう
全粒粉をまだ使ったことがない方もいらっしゃるかもしれませんが、手軽に普段の食事に取り入れることができます。
また、お菓子は控えているけれど、甘い物が食べたくなるときに、全粒粉のクッキーを取り入れてみるのもオススメです
さて、今回のレシピは、全粒粉を使ったヘルシーなクレープに野菜をプラスした「全粒粉のサラダクレープ」をご紹介します
お弁当にもオススメですよ
