2019/06/14
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
以前、慶尚北道(キョンサンプクド)の聞慶(ムンギョン)を訪れた際、大先輩が経営する菜食専門店に伺いました

菜食専門店だけに、料理には、動物性の食材を一切使っていません。
精進料理との違いは、ニンニク、ネギ、ニラ、ノビル、ルツボの五葷(オフン)を取り入れている点です。
韓国は、野菜の摂取量が世界トップクラスで、日本人の2倍以上も食べています

韓国料理の魅力は、野菜や動物性の肉、魚のバランスの良さだと思っていますが、近年では欧米の影響もあって、「動物由来の食材を使用しないヴィーガンメニュー」を、日々の食生活で実践している人たちが徐々に増えています。


韓国では、お坊さんが髪を剃るとき、多大なエネルギーを消耗するので、剃ったあとに豆腐を食べる習慣があるそうです。
大豆は、リノール酸の働きで疲労を回復させるので、豆類は重要な役割を担っているんですね。

良質なたんぱく質の他に、女性ホルモンに似た働きを持つ「イソフラボン」は、更年期障害や、骨粗鬆症の予防や改善になると言われているのです。
また、大豆に含まれる「サポニン」や「レシチン」は、コレステロール値を下げて中性脂肪を減らすので、男性にとっても嬉しい食材です


大豆の油分を圧縮して作った加工品で、低脂肪高タンパク、そして食物繊維がたっぷり入っています。
ヴィーガンではなくても、大豆ミートは、ダイエットを実践している人たちの間で需要が増えているため、近年では種類も豊富

形状は、ひき肉、フィレ、ブロック、さらにはハム、ソーセージがあり、保存形態においては、レトルト、乾燥、冷凍と選択肢が多いです。
以前、知人からソイミート丼のもてなしを受けたときは、想像以上のおいしさに衝撃を受けました

普段肉類を多く召し上がる方は、時々目先を変えて、体のために大豆製品を取り入れても良いですね。
最後に、本日のレシピをご紹介致します

水煮大豆を利用した、「大豆の韓国風ハンバーグ(コントッカルビ)」です。
精進料理を意識して、五葷(オフン)食材を使っていません。
また、やわらかな食感なので、お子様からお年寄りまで幅広く召し上がることができますよ

