こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
皆さんは「完全栄養食品」と言う言葉をご存知でしょうか?
昔から「完全栄養食品」と言われてきた食材に「卵」がありますが、最近は大手食品メーカーが参入したこともあり、特別な加工を施されたパスタやパンなどの主食が「完全栄養食品」として注目を集めています

今回は、ひとつの食品ですべての栄養素が摂れると話題の、「完全栄養食品」と「完全栄養食品の取り入れ方」についてご紹介します




朝食の目玉焼きや卵かけご飯、お弁当の卵焼きなど、卵は毎日の生活に欠かせないと言う方も多いでしょう。
実は、卵は非常に優秀な食品ですが、すべての栄養素が含まれている訳ではありません。
◆卵の主成分はたんぱく質。
たんぱく質以外には、脂質、ビタミンAや葉酸などのビタミン類、亜鉛や鉄などのミネラル類など、食物繊維とビタミンC以外のあらゆる栄養素を含んでいることが分かっています。
調理に時間をかけられない忙しい日々でも、冷蔵庫に卵があるだけで安心感がありますね


例えば、朝食の場合は、卵かけご飯とカボチャの味噌汁、トーストと目玉焼きに、パプリカサラダといった組み合わせがオススメです。

1食で、「1日に必要な栄養素の3分の1が摂れる食品」というコンセプトのもと開発された「パスタ」が、2017年頃より市場に出回り注目を集めています

厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」をもとに、1日に必要なビタミン、ミネラルの3分の1の量が1食の麺に練り込まれているという物です。
ゆでて付属のパスタソースを和えるだけで、糖質や脂質、ナトリウムは抑えつつ、簡単にバランスの良い食事が摂れるとのこと

パスタとして以外にも、めんつゆで和風のそばとして食べたり、ソースで焼きそば風にして食べるなど、アレンジレシピも提案されています。
◆パスタの次に登場したのが、「パン」

冷凍状態のパンを、電子レンジで加熱、あるいは自然解凍して食べる物で、一般的なロールパンと比べると、糖質は50%オフ、脂質は30%オフ、カロリーは20%オフ。
こちらも手軽に食べられることから、人気が高まっているようです


それだけを食べていればOKという訳ではありませんが、日々の食事に適度に取り入れてみると良いでしょう。
食事には、栄養素を摂るだけでなく、食材から旬を感じたり、見た目や香りを楽しんだり、一緒に食べる人との会話を楽しんだりと、心を満たすという重要な役割もあります

ときには便利なお助け食品も活用しながら、体も心も喜ぶ食事を摂ることで、人生がより充実した物になるでしょう

さて、今回のレシピは、卵に足りないとされる栄養素「ビタミンC」、「食物繊維」が一緒に摂れる夏野菜たっぷりの一品、「ピペラード」をご紹介します

朝食にオススメの一品です。
皆さんも、ぜひお試し下さい

