2019/09/06
こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
日常使いの調味料はいろいろありますが、「砂糖」もそのひとつ。
砂糖の原料は、亜熱帯地方で栽培される、「サトウキビ」を原料とした物と、寒冷地帯で栽培される、「砂糖大根(ビート・てんさい)」を原料とした物があります。
対照的な地域で採れるお砂糖を、両方とも摂取できるのは、縦に長い日本ならではですね



■白砂糖
純度の高い精製糖(分蜜糖)で、クセのない強い甘みがあり、水に溶けやすいです。
エンプティカロリー食材であり、精製されているので、ミネラル分はなし。
■黒糖
サトウキビの絞り汁をそのまま煮詰めて作ります。
アミノ酸やミネラルが豊富で、特有の香りと風味、まろやかな甘さが特徴。
また、素材の色を活かしたい料理には向いていないです。
クセがあるので、料理の仕上がりに影響することも。
■きび砂糖
白砂糖と黒砂糖の中間のような砂糖。
サトウキビの風味や、コクがある薄茶色の砂糖です。
粒子が細かいので使いやすい砂糖ですが、色を付けたくないお料理(お菓子)には向いていません。
■てんさい糖
「サトウダイコン」が原料で、オリゴ糖が多く含まれていることが特徴です。味にクセがなく、甘さはまろやか。
粒子が粗いので、フードプロセッサーにかけて、細かくすると使いやすくなります。
いろいろなタイプのお料理に使えますが、素材の色を活かしたい場合には不向き。
私は、日常使いでは、てんさい糖やきび砂糖を使用し、お菓子づくりなど、特別な用途のときには、白砂糖やグラニュー糖を使用しています。

例えば、卵やバターなどを使用しないで作るケーキの場合は、未精製の砂糖の方が味にコクが加わり、おいしくなります

一方で、ふわふわの黄色いスポンジケーキや、口当たりの良いケーキを作りたい場合は、白い砂糖(グラニュー糖や上白糖)を使用した方が、きめ細かく、しっとりとした仕上がりに。
もちろん、スポンジケーキを作るとき、未精製の砂糖を使用しても良いのですが、きめが少々粗く、素朴な感じのテイストに仕上がります。
さて、本日は、黒糖のコクと、風味が味わえるナチュラルクッキー、「黒糖クルミクッキー」をご紹介致します

皆さんも、ぜひお試し下さい

