こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
今年も味覚の秋が到来しましたね

秋の味覚と言えば、サツマイモや栗、新米などが思い浮かびますが、別名「グリーンキャビア」と呼ばれる「海ぶどう」も秋に旬を迎えます。
独特の見た目と、プチプチとした食感が人気の海ぶどうですが、皆さんはご存知でしょうか?
最近は、動画配信サービスなどで「咀嚼音」の動画が流行しており、思わぬところから脚光を浴びている食材です。
見たことや聞いたことはあるけれど、実はどんな食べ物なのかよく分からないと言う方も多いでしょう。
そこで、今回は「海ぶどうの栄養価やオススメの食べ方、保存法」と、「もずくやめかぶなど、手軽に日々の食卓にプラスできる海藻」について合わせてご紹介致します。

海ぶどうは、温かい海で育つ海藻の一種。
南西諸島周辺や東南アジアに自生している海藻で、沖縄では古くから食用にされてきました。
形状がブドウの房のように見えることから、「海ぶどう」と呼ばれるようになったようです。
また、海藻類は火を通して食べる物が多いのですが、海ぶどうは生のまま食べることができ、プチプチとした食感が特徴。
海ぶどうには、食物繊維やβ-カロテン、カルシウム、マグネシウム、鉄、ビタミンKなどの栄養素が含まれており、95%以上が水分で低カロリーなので、ダイエット中でも安心して食べられる食材と言えます

お刺身のように、しょうゆや三杯酢に浸けたり、ドレッシングをかけてサラダにしてもおいしいですよ。
また、トッピングするだけで特別感が演出できますので、おもてなしの料理にもぴったり

ただし、海ぶどうは温度に敏感なため、冷蔵庫には入れず、常温保存が良いとされています。温度が高すぎても低すぎてもしぼんでしまうため、保存温度には気を付けましょう

海藻類には、海ぶどうの他にワカメ、もずく、めかぶ、あおさ、ひじき、昆布、青のりなど、様々な種類がありますが、栄養面で注目したいのが、食物繊維

食物繊維を摂ることは、血糖値の急上昇を抑えたり、血中コレステロールの低下に役立つことが分かっています。
また、海藻に含まれる食物繊維は、腸内細菌のエサとなるため、腸内環境を整えることに繋がるのです。
まさに今注目されている「腸活」ですね

食物繊維の他には、マグネシウムやカルシウム、カリウム、亜鉛などの不足しがちなミネラルも豊富ですので、身体の調子を整えるために積極的に摂りたい食材と言えます。
ご自宅に乾燥ワカメを常備しておくと、味噌汁や酢の物に、毎日の食事で手軽に海藻を取り入れられるのでオススメです

もずく酢やめかぶ酢は、コンビニやスーパーで購入できるので調理の手間なしにそのまま食べることができ、忙しい日の1品にもぴったり!
冷奴やサラダにかけるなどのアレンジも楽しめますね

コンビニご飯が多い方は、「おにぎりはのりの付いた物を選ぶ」、「いつものメニューにひじきの煮物やワカメ味噌汁をプラスしてみる」などの工夫で日々の食事に海藻を取り入れてみましょう。
今回のレシピは、「マグロと海ぶどうの山かけ丼」をご紹介致します

食感が楽しい手軽に作れる一品です。
皆さんも、ぜひお試し下さい

