こんにちは!料理研究家の吉田由子です。
大学の体育会系の寮で、栄養管理の仕事をしていた頃、この時期になると風邪をひいて、辛そうにしている学生をよく目にしました。
毎日ハードな練習をこなし、強靭な身体を持つアスリートでも、菌やウィルスには勝てないようで
早く風邪を治して練習に参加してもらいたいという思いから、この時期、寮の食事の献立によく使っていた食材がこちらです。
おなじみの「ショウガ」です。
「ショウガ」には、特に目立った栄養素は期待できないのですが、辛味成分のジンゲロールやショウガオールが含まれています。
ジンゲロールやショウガオールには、強い殺菌力があり、新陳代謝を活発にし、身体を芯から温めて、発汗作用を高める働きがあります。
中国では、「ショウガ」は風邪や胃痛の生薬として利用されています。
ジンゲロールやショウガオールなどの香り成分は熱に弱いので、なるべく加熱しない状態で摂るのがおすすめです。
また、ネギにも身体を温めて発汗させる働きがありますので、組み合わせると風邪予防により効果的です。
スポーツ選手にとって、食欲低下は筋力やスタミナの低下につながります。
風邪などで体調が悪いときでも、良質のタンパク質をしっかり摂ることが大切です。
身体を芯から温め、消化の良い炭水化物と良質のタンパク質である卵や鶏肉を使ったあんかけうどんは、特におすすめのメニューです
皆様、風邪などに気を付けて、よい年の瀬をお過ごしください