こんにちは、料理家の野上優佳子です。
クリスマスのメニューと言えば、ケーキが定番。
ブッシュドノエルやイチゴのショートケーキなどが、日本では一般的ですね
海外を見ると、ドライフルーツを使った日持ちのする焼き菓子が多くみられます。
例えばドイツは、ナッツやドライフルーツを練りこんだ楕円型の「シュトレン」。
イタリアは、ブリオッシュ生地にドライフルーツを練りこんだ背高の「パネットーネ」。
イギリスでは、洋酒漬けのドライフルーツをたっぷり入れて蒸し上げる「クリスマスプディング」など。
ではなぜ日本は、フレッシュクリームを用いたケーキをクリスマスに食べるのでしょうか?
それは、お菓子メーカーの不二家が、大正の終わりにホイップクリームつきのクリスマスケーキを売り始めたのが最初。
終戦後の1952年には、同社がクリスマスセールを展開し、一気に「クリスマス=生ケーキ」の習慣が日本に定着したようです。
ちなみに我が家のクリスマスケーキは、NYタイプのベイクドチーズケーキ。
実は長女が、生クリームや甘いものが苦手で、唯一食べられるケーキが、チーズケーキなのです
グラハムクラッカーを粒状にして作る土台に、チーズ含量の高いフィリングを流し込んで、オーブンで焼き上げます。
今回は、生地の1/3にココアを混ぜてマーブルにしました。
断面が美しいので、シンプルながらとても華やかな仕上がりになります