こんにちは、料理家の野上優佳子です。
今年初めてのブログ更新となります、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
松の内が終わり、お正月気分も抜けて、もうすっかり日常が戻ってきてしまった毎日ですが、もうすぐ訪れる15日には小豆粥を頂きます。
小豆の赤色は、古くから邪気を払う力があると言われています。
私たちが1月7日に食べる「七草粥」は、今では春の七草を入れますが、平安期には「七種粥」として7種類の穀物を混ぜて炊いた粥のことを指し、日本古代格式のひとつ「延喜式」にも、その記述が残っています。
1年の邪気払いの意を込めて食べたこの七種粥にも、小豆が含まれていました。
小豆粥の習慣については、京都の妙心寺東林院の小豆粥散飯式や、上賀茂神社の御粥神、下鴨神社の御粥祭など、今でも1月15日の行事として各地で執り行なわれているほか、ハレの日の食事として、全国各地の祝いの風習として息づいています。
ちなみに小豆は、ビタミンB群や食物繊維、ミネラル、さらにポリフェノールが豊富な食材なので、小豆粥をいただくことは、新年会でちょっとお疲れ気味の身体の調子を整えてくれる、とても合理的な食事だとも言えますね
さて今回は、小豆粥にも使われる小豆を使ったレシピをご紹介します。
小豆は粒が小さくて皮が薄いため、長時間浸水させることなく炊くことができるので、とても手軽に使って頂けます。
基本の粒あんの作り方をご紹介するので、ぜひマスターしてくださいね