こんにちは 料理家の野上優佳子です。
「花甘藍」(はなかんらん) という名前の野菜、ご存知ですか?
実はこれ、「カリフラワー」のこと。
母の記憶では、明治生まれだった今は亡き祖母が、カリフラワーをそう呼んでいたそうです。
甘藍(かんらん)とは、キャベツのこと。
カリフラワーは、アブラナ科の植物でキャベツ同属の変種。
白くてこんもりした部分は、花蕾にあたります。
ちなみに英語名のカリフラワー(Cauliflower)の「caul」も、フランス語のキャベツを表す「chou」が由来と言われ、直訳すると「花きゃべつ」ということになるのですね
終戦後から広く普及し始めたカリフラワー、その後登場してきた別変種のブロッコリーに人気ではちょっと追い抜かれてしまったような感じもありますが……。
カリフラワーの旬は、冬
今が一年で一番おいしい季節です。
実は私、冬野菜の中で5本の指に入るほど、カリフラワーが大好き
よく見る白いカリフラワーのほかに、最近ではオレンジ・ブーケというオレンジ色の品種や、バイオレット・クイーンという紫色のもの、ロマネスコという名の黄緑色のものなど、種類も豊富になってきています。
下ゆでして食べるのが一番ポピュラーですが、生食でも食べられるのが、カリフラワーのいいところで、生のままピクルスにすることもしばしば。
今回は、このカリフラワーをスープにします
カリフラワーの甘みが、存分に楽しめるレシピ。
身体を温めてくれる、冬の朝にうれしい一品を、ぜひお試しあれ