こんにちは料理家の野上優佳子です。
乾物は、いざというときの強い味方。
皆さんのお宅でも、いろいろな物を常備なさっていることでしょう。
我が家でも豆や干し野菜などがありますが、「麩」も欠かせない食材のひとつ。
お麩と一口に言っても、いろいろな種類がありますね。
通常よく目にする焼き麩もあれば、もちもち食感の生麩、しっかりした食べ応えの車麩など。
我が家で出番が最も多いのは、油麩です
油麩は、別名「仙台麩」とも呼ばれ、岩手県から宮城県北部で古くから親しまれている郷土食材
原料は、一般的な焼き麩同様グルテンで、これを油で揚げた物。
通常は30cm程度の棒状で、フランスパンのような形をしています。
焼き麩に比べて少しもちっとしていて、食べ応えがあるのが特長。
これを適当な厚さの輪切りにして使います。
我が家では、野菜と一緒に煮物として使うことが多いです。
油で揚げている分、通常の焼き麩よりもコクがあり、お肉代わりになってだしの旨みのひとつになってくれて、ボリュームもあるので、本当に重宝しています
さて今回は、この油麩を使ったご当地グルメをご紹介します。
宮城県登米市の名物、「油麩丼」です。
麩、とあなどることなかれ。
おいしいおだしをたっぷり吸った油麩とごはんが絶妙な味わい。ぜひお試し下さいね