こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
大学の体育会系の寮で栄養管理の仕事をしていた頃、学生と一緒に食堂で昼食を食べていると、よく目にした光景が・・・
「炭酸飲料を飲みながら食事」
中には1.5Lのペットボトルをテーブルに置き、ゴクゴクと飲みながら食べている学生もいました。
学生に「なぜ炭酸飲料の飲みすぎがいけないと思う?」と質問したところ、真っ先に返ってきた答えが、「骨が溶けるから。」
・・・確かに、歯や骨の主成分であるリン酸カルシウムは、炭酸飲料やレモン汁などの酸性の液体に長時間漬けると溶けてしまう性質がありますが、体内で直接長時間歯や骨に触れることは、まずありません。
炭酸飲料は、酸味料として「リン酸」が入っていることが多く、この「リン酸」は、摂りすぎると体内のカルシウムと結びついて尿からカルシウムを排出してしまう性質があるため、骨のカルシウムを溶かし、骨がもろくなってしまいます。
ただし、「リン酸」の摂取が少なすぎても骨はもろくなってしまいますので、バランスが大切!要は、摂りすぎないことが大切なんです。
また、炭酸飲料には糖分が含まれているものが多く、飲みすぎると肥満の原因にもなります。
炭酸飲料を食前に飲むと、血糖値があがってしまいます。また、炭酸の膨満感により食欲が落ち、パフォーマンスの低下につながります。
炭酸飲料を飲むなら、糖分の入っていないガス入りの炭酸水にレモン汁を絞った物などがおすすめです。
ただし、炭酸には意外なメリットも
血行を良くし、血中の乳酸を排出するため、疲労回復効果があると言われています。
必ずしも、炭酸=悪というわけではないようです。
今回は、旬の新ショウガを使ったおすすめのドリンクをご紹介します。
新ショウガに含まれるジンゲロールやショウガオールには、強い殺菌力があります。
新陳代謝を活発にし、身体を芯から温めて、発汗作用を高める働きがあります。
ミネラルたっぷりのきび砂糖やハチミツを使い、疲労回復効果のあるレモンと炭酸水を使った自家製ジンジャーエールは、スポーツ選手の水分補給におすすめです
ただし、くれぐれも飲みすぎにはご注意を