こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国では家族で大きなテーブルを囲み、大皿から各自が箸を付けて食事をするスタイルが一般的になりましたが、伝統的な配膳は1人用のお膳に料理を並べます。
ご飯を主食に配膳した物を、飯床(パンサン)と言います。
床(サン)は、お膳のことです。
基本的な献立は、三楪飯床(サムチョプパンサン)と言い、以下の品々で構成されます。
・ご飯
・汁物
・キムチ
・たれなどの調味料
・煮付けまたは焼き物1品
・ナムルまたは生野菜1品
・塩辛などの常備菜1品
三楪飯床は、一汁三菜ですね。
ちなみに、楪(チョプ)は蓋付きの器のことを意味しています。
この他には五楪飯床、七楪飯床、九楪飯床、十二楪飯床があり、朝鮮時代は身分により、おかずの数が違いました。
・三楪、五楪 → 一般人
・七楪、九楪 → 貴族
・十二楪 → 王様
王様のおかずが多い理由は、使用される食材が全国から献上されることから、何が流通しているのか、でき具合はどうなのかを知るためだとも言われています
そこで、料理人は王様が飽きないように、毎食工夫を凝らしてバラエティに富んだ品々を作りました。
また飯床以外に、粥床、麺床、酒案床、茶果床もありました。
現在の韓国では、韓定食と言って数々のおかずが味わえるメニューがあります。
テーブル一杯に並ぶ品々に圧倒されますが、これが韓国料理の醍醐味と言えますね
今日は、飯床に欠かせないキムチのレシピをご紹介致します。
キムチの材料は小松菜。
小松菜は本来、日本の野菜ですが、近年韓国でも食べられるようになりました。
手軽に作れますので、一度試してみて下さいね