こんにちは、料理家の野上優佳子です。
家の中にキッチンガーデンがあると、とても重宝しますね
特に、料理に緑を添えたいときや、ちょっと違う香りや味わいを楽しみたいとき、ハーブ類は大活躍します。
我が家にもいくつかありますが、最も多用するのはローズマリーかもしれません。
しっかりした針状の細い葉が特徴的で、春から晩秋まで不定期に薄紫の小さな花をつけます。
常緑小灌木で耐寒性があるため、1年中緑を絶やすことがないのも大きな魅力です。
ローズマリーと人とのかかわりの歴史は長く、古代ギリシャでは記憶力を高める効果があると信じられていました。
それが「不変の愛の結びつき」に転じ、愛と貞節のシンボルとされています。
また、その名がキリスト教の聖母マリアに由来する説があり(Rose of Mary=マリアのバラ)、強い香りは悪魔を払う聖なる力が宿っている、とも言われてきました。
料理で使う際は、甘くて強い香気とさわやかなほろ苦さを演出してくれます。
臭み消しとして、とても効果を発揮してくれるので、マトンや豚肉、鶏肉とは大変相性が良く、イワシやサバなどの青魚にもおすすめ。
また、野菜をゆでたりマリネするときに、ほんの少し加えるだけで、良い香りを添えてくれます
あまり入れすぎてしまうと、苦みが出てしまうので、葉がついている枝ごと使用する生タイプの場合は、ドライの物よりも少し抑えめの量で使って下さい。
さて今回は、豚肉とベーコンを使った、とても贅沢なパテをご紹介します。
臭み抜きのローズマリーも、ブーケガルニの中に入ってしっかり活躍してくれます。
パーティーシーズンにおすすめの1品、ぜひお試し下さい