こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
「韓定食」と言う言葉を、聞いたことがありますか?
韓国語では、「ハンジョンシク」と言います。
日本の定食は、メイン料理にご飯とみそ汁といったシンプルな組み合わせが多いですが、韓定食はコース料理に相当する物です。
最近では、フランス料理のように一品ずつ出す店も増えてきましたが、韓定食の基本は、お膳の足が折れる程たくさんの品々が一気に並ぶスタイル
ちなみに「お膳の足が折れる」とは、韓国人がお客様を持てなすときの気持ちを的確に表現しているんですよ。
そもそも韓定食は、朝鮮時代の宮廷料理がルーツで、当時の王様は十二楪飯床と言って、二汁十二菜を召し上がっていました。
現在の韓定食は、豪華な宮廷料理に限りません。
貴族が食べていた伝統的な物
田舎の農村料理
お寺の精進料理
伝統食をアレンジした創作
など、とてもバラエティに富んでいます。
また、共通して良く出る料理として挙げられるのは、キムチ・ナムル・チヂミ・焼き物・スープなど。
料理名になじみがあっても、韓国独自の食材を使っている物が多々あります。
韓国に30回程通っている私でさえも、韓定食にはいつも新たな発見があります
韓国に行かれる機会がありましたら、ぜひ韓定食のお店に足を運んでみて下さい。
お店によっては、伝統舞踊や音楽の公演を行なっているところがあり、文化も感じられますよ