こんにちは、料理家の野上優佳子です。
皆さんは、「事八日」と言う言葉を聞いたことがありますか?
事とは、祭事や斎時といった行事や儀式のことを指しています
八日は、12月8日と2月8日のことで、この両日や両日に行なわれる行事を総称して「事八日」と呼んでいます。
よく「事始め」という言葉を耳にしますが、それはまさにこの日のこと。
2月が事始めで12月が事納め、の地域もあれば、真逆のところもあり、その行事も実に様々ですが、2月の有名な行事として「針供養」があります。
関東では、2月8日に浅草寺で行なわれるものが有名。
裁縫の上達やけがのなきことを願い、裁縫を休んで針を使わず、古い針や折れた針を、豆腐やこんにゃく、餅などに刺して社寺に納めて供養をします。
この他に、豆腐のみそ汁とあずき飯を食べたり、こんにゃくとふろふきダイコンを食べたりする地域があり、また針供養だけでなく、事八日に豆腐やこんにゃくを食べる風習が各地で見られます。
それにしても、なぜ豆腐やこんにゃくに刺すのでしょうか?
一説には、これまで硬い生地などを何枚も刺して働いた針を、やわらかい物に刺して楽をさせて労をねぎらうため、と言われます。
日頃から慣れ親しんでいる道具への愛着や感謝の気持ちの民俗信仰が行事になったと思うと、なんだか心が温まりますね
さて今回はこんにゃくの話題が出たので、しらたきを使った簡単レシピをご紹介。
たらことしし唐、そしてショウガを使った、さっぱり副菜。
日持ちがして色合いもきれい!
ちょっとしたおつまみや、お弁当のおかずにもおススメです
ぜひお試し下さいね