こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
今年のゴールデンウィークは、韓国に滞在していました。
滞在中のお楽しみと言えば、やっぱりお買い物。
日本への持ち帰りが大変でしたが、「白磁の器」を安く購入できたので大満足でした
白磁とは白い粘土で成形し、無色の釉薬をかけて高温で焼いた器のことです。
韓国では青磁と並び、白磁が食生活に彩りを添えています。高麗時代、青磁の製造技術が中国から伝わり青磁文化が発展。
その一方で、近年に白磁窯跡が発見され、高麗時代も焼かれていたことが分かりました
白磁の製造技術も高麗時代に中国から伝わったと思われますが、実際にめざましい発達を遂げたのは、朝鮮時代に入ってから。
朝鮮時代は儒教が主流になったことに伴い、純粋、高貴、清潔をイメージする白が宗教的にも重要視されました。
また、食生活が豊かになったことも、影響しています。朝鮮時代前期の白磁は純白で文様のない物が多く、素朴ながらも威厳のある美しさ
庶民に使用を禁止し、王朝が生産管理を行なっていた程でした。
17世紀以後は白磁の釉色に青味が入り、白磁も色味が徐々に変化しましたが、前期から後期を通して共通していたのは、厚みがあること。
その理由は、食べ物を冷めにくくするための工夫だと言われています。
美しさと実用性を兼ね備えているんですね
韓国料理、特に宮中料理は五色の食材を使い、彩りも大切にしています。
料理をよりおいしく魅せるには、白磁が一番ふさわしいのではないかと思います。
さて、本日ご紹介する料理は「タマネギチヂミ」 。
たまねぎの中心に肉のタネを詰めて焼き上げています。
今回の記事は白磁がテーマですので、白つながりでたまねぎ料理にしてみました