こんにちは。料理家の野上優佳子です
夏野菜で大好きなもの、そのひとつが「オクラ」。
ゆでてそのまま食べてもおいしいし、刻んでしっかりネバネバを出して食べてもおいしい
そのほか、我が家ではピクルスにしたりソテーにしたりと、さまざまな食べ方を楽しんでいます。
オクラは一般的に断面が 星型(五角形)ですが、沖縄で採れる「島オクラ」は、丸い形をしていて、細長いのが特徴。
普通のオクラと調理の仕方は一緒ですが、「島オクラ」のほうが少し柔らかいので、加熱時間は短めにするのがおすすめです
さて、オクラの思い出といえば、以前アメリカに住んでいた時のこと。
スーパーマーケットでオクラを見つけたら「Okra」と書いてあるのを見てびっくり
英語のレシピ本を見てみると、確かに「okra」と書いてある。「オクラ」って日本語だと思っていたけど、英語だったの
アメリカでオクラを使う代表的な料理といえば「Gumbo」(ガンボ)。日本でも、だいぶおなじみになりましたね
「ガンボ」は、南部のルイジアナ周辺の郷土料理ともいえるスープというかシチューのようなもの。
スープのとろみは、オイルと小麦粉で作ったルーと、オクラのネバネバでつけます。
ちなみにルイジアナには「クレオール料理」と「ケイジャン料理」があり、クレオールはヨーロッパの影響を受けて洗練された料理が多く、ケイジャンは、より田舎風というか庶民的な料理だといわれます。
「ガンボ」は、肉類や甲殻類・ソーセージなどをスープのベースにして、セロリや玉ねぎ・ピーマン、そして「オクラ」が入ります。ルイジアナでは、ザリガニを入れることもしばしば
最初は、ちょっとなじみがないかもしれませんが、使う食材も手軽に入手できるものばかりですし、ご飯との相性も良くて日本人の味覚にも合うので、ぜひ一度お試しを!
今回は、ルーを別に作らずにできる、簡単な「ガンボ」レシピをご紹介します。