こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理に欠かせない物と言えば、 「ニンニク」です
ニンニクと言えば、朝鮮民族の誕生にまつわる壇君神話(だんくんしんわ)があります
その神話とは?ある日、天で暮らしていた王子が、人間界を治めるために地上に降りてきました。
そのときに出会った虎と熊が人間になりたいと訴えたので、王子がひと握りのヨモギと20個のニンニクを与え、「これを食べて洞窟の中だけで100日間過ごすことができたら、人間にする」と申し伝えました。
しかし、虎は耐えきれずに洞窟から逃げ出してしまい、熊は修行を全うして美女になり、王子と結婚したと言う話です。
神話に出てくる程、ニンニクは古くから使われていたと思われます
では、そのような昔から存在したニンニクの栄養とは?
ニンニクは温性の食材で、血流を良くして身体を温め、滋養強壮の働きがあります
冬に韓国旅行をした経験のある方はお気づきだと思いますが、寒冷地にもかかわらず、韓国人は薄着で活動的。
食べ物のお陰で、体温が高いんですよね。
また、キムチに良く使われるニンニクですが、なぜ入れるのでしょう?
それは、殺菌効果があるからです
寒い韓国では、食べ物を長期保存できるかが日常生活において重要です。
ニンニクをキムチに入れると保存性が高まるため、必須なのです。
殺菌力が高いと言うことは、人間の身体にも同様の働きがあり、免疫力をアップして風邪を予防すると言われています
さて、本日のレシピはスライスしたニンニクを使った、「鶏手羽先の煮物」です。
一度焼いてから煮付けているので、香ばしくておいしいですよ