こんにちは。料理家の野上優佳子です
八百屋さんでここ数年、よく見かけるようになったものの1つに「おかひじき」があります。
シャッキリした歯ごたえがとてもおいしくて気に入っていますが、名前も見た目も、なんだか海藻のよう…ですが、これはれっきとしたお野菜。
漢字では「岡鹿尾菜」や「岡羊栖菜」などと書きます。
アカザ科の1年草で、日当たりの良い海岸の砂地や乾燥地に自生するものだそうで、食用の旬は花が咲く前の初夏頃。
ちなみに、花は7月〜10月頃に開花し、薄い緑色の花びらをつけます
最近は、海岸の開発によって自生地がどんどん失われており、秋田県や沖縄県などでは「絶滅危惧種」として保護の動きが出ています
一般的に売られているものは、ハウス栽培のものがほとんどです。
さっとゆがいて、おひたしにしたり、酢の物にしたりしていただくのが一般的。
ゆがくときに時間がかかると歯ごたえが失われてしまうので、さっとゆでて水にさらします。
味や香りにくせがないので、とても食べやすい食材です
「陸のひじき」といわれるだけあって、栄養は豊富!
特にビタミンAやカルシウムが多く、カルシウムはホウレンソウの3倍以上あるといわれています
今回はこの「おかひじき」を、ちょっと洋風にアレンジ
ニンニクと鷹の爪でさっと炒めて、ペペロンチーノ風にしていただきます。