こんにちは!
料理家の吉田由子です。
寒くなると、アツアツのグラタンやドリアがおいしく感じられますね。
とろりとしたホワイトソースにたっぷりのチーズ・・・
見た目がそっくりなグラタンとドリアですが、実はルーツは全く別なんです。
というわけで今日は、『ドリアとグラタン』のルーツをご紹介したいと思います。
まず、『グラタン』のルーツは、フランスにあります。
フランスのドーフィネ地方の郷土料理で、そもそも『グラタン』とは、フランス語で鍋の底の『おこげ』のことです。
フランスでは、 「オーブンなどで表面をこんがり焼いた料理法や料理その物」のことを指します。
日本では「グラタンは、具材とホワイトソースを合わせた物に、チーズをのせて焼いた料理」として定着していますが、フランスでは「フルーツにカスタードソースを合わせたデザートをオーブンで焼いた物も 『グラタン』」と呼びます。
一方、 『ドリア』のルーツは意外や意外・・・なんと日本なんです
大正時代に、横浜のホテルで働いていたスイス出身のサリー・ワイルという料理長が発案した料理と言われています。実は、『ドリア』という名前の料理がイタリアにあるのですが、それはイタリア国旗をイメージし、トマト・キュウリ・卵を使った料理で、日本でお馴染みの『ドリア』とは全くもって違う物です。
では、どうして『ドリア』と呼ばれるようになったのでしょうか・・・
イタリアのチーズが使われたからなど諸説いろいろあるようですが、真相はいまだ謎のままのようです
さて、そんなドリアにちなんで本日は、 『月見ドリア』 のレシピをご紹介します。
半熟に仕上げた卵の黄身がとろりとおいしいドリアです。
ぜひお試しを