こんにちは、料理家の野上優佳子です。
12月の足音 が聞こえてきました!
いよいよ師走も目前
めまぐるしく毎日が過ぎていきますね。
秋から冬にかけて最盛期を迎える野菜が、 『レンコン』です。
通年流通している野菜ですが、やはり11月から12月は縁起食材と言うこともあり、最も多く出荷されます。
縁起物と言われるのは、穴が空いていて覗くと向こう側が見えるので「見通しがよい」「見通しが利く」 と言うことからだそうです。
レンコンは、蓮(ハス)とも言います。蓮はインド原産の水生植物で、レンコンはその地下茎。
漢字で「蓮根」と書きますが、実は根っこではありません。
いくつも穴の空いている様子が蜂の巣に似ていることから、
古名は「ハチス(蜂巣、波知須)」 。この音が詰まって「ハス」になったと言われています 。
余談ですが、元々は観賞用として渡来した蓮。
千葉県の落合遺跡から弥生時代の蓮の実が発掘されたのが今から60年以上前。
その実が2000年のときを隔てて花を咲かせ、 【世界最古の花】とかつて世界中の大きな話題になったそうです 。
蓮は発掘場所と発芽 に成功した博士の名前を冠して「検見川の大賀ハス」と呼ばれ、今でも千葉市中央区の千葉公園の蓮池で6月から7月頃に開花が見られるそうですよ。
壮大なロマンですね
レンコンは切り口が空気に触れると黒くなりますが、これは鉄分とタンニンによるものです。
タンニンには止血作用があると言われ、この他にも絞り汁には咳止めの効果があり、またカリウムが多いために血圧上昇を抑える効果があるとも言われ、食材としても大変優秀です
さて、本日は、このレンコンをたっぷり使った和風『照り焼きレンコンハンバーグ』をご紹介します。
冷めてもおいしく頂けるので、小振りなサイズに形を整えればお弁当のおかずにもぴったりです!
ぜひお試し下さいね。