こんにちは、料理家の野上優佳子です。
少し前ですが、10月末、月刊情報誌「日経トレンディ」による【2013年ヒット商品ベスト30】が発表されていました。
今年選ばれた第1位は「コンビニコーヒー」 だそうです。
コンビニ各社が提供する、店頭での淹れたてドリップコーヒーは、
その手軽さとおいしさで、普段は缶コーヒーを飲まない女性などにも支持をされ、売り上げを大きく伸ばしたそうです。
このようにコンビニの店頭で提供される温かい物、いわゆる調理品は今や多種多様となり、唐揚げや冬季のおでん等が定番となっています。
その中でも最も人気なのが、肉まん・あんまんに代表される『中華まん』だそうです。
ある調査によれば、コンビニ調理品を購入したことがある人に
「ここ1年間で購入したことがある調理品は?(複数回答可)」とアンケートを実施したところ、「中華まん」と答えた人は54%にものぼり、ダントツ1位の結果が出たとのことです。
ちなみにこの中華まんですが、中国がルーツの食品です。
小麦粉料理を総称して餅(ピン)類と呼び、その中で肉入りの焼いた物が肉餅(ローピン)、それを焼かずにマントウ(饅頭)のように蒸した物は包子(パオズ)と呼ぶそうです。
日本で食べられるようになったのは、1927年(昭和2年)に新宿にある某有名店が「天下一品支那饅頭」という名で中華まんを販売したのが最初となります。
このときはまだ高級品だったそうですが、第2次世界大戦後にパンメーカーが製造販売を始め、1960年代には大手メーカーが駅の売店などにスチーマー(蒸し器)を導入したことで電車通勤のサラリーマン
の間で大流行となりました。
さらに1970年代に登場したコンビニに設置されたことにより、蒸したて熱々が味わえる中華まんは、一気に庶民のおやつとして飛躍を遂げました。
中華まんはまさにコンビニ調理品の先駆けで、横綱級
のロングセラー商品だと言えますね。
さて今回は、この中華まんを自宅で楽しんでみましょう
具は高菜入りにしました。
皮から作る手作り『高菜まん』は抜群のおいしさです
ぜひお試し下さい