こんにちは、料理家の野上優佳子です
皆さんのお宅にはどんな乾物がストックされていますか?
昆布やカツオやいりこなどのだしに加え、切り干し大根や豆、ひじきなど、どのご家庭にも何かしらの乾物はあると思います。
今年は雪害 で野菜も高騰
したので、野菜の乾物はそんなときこそとても重宝して家計の強い味方にもなってくれますよね。
我が家の定番乾物のひとつは「キクラゲ」 です。
キクラゲには、定番の「黒キクラゲ」と、中国料理ではデザートなどにも使われる「白キクラゲ」があります。
最近は、生の「アラゲキクラゲ」なども手軽に買えるようになってきましたね!
写真は、左:白キクラゲ、中央奥:生のアラゲキクラゲ、右:黒キクラゲ
キクラゲは、キノコの仲間です。人の耳の形に似ていることから【木耳】【木海月】と書き、ミミタケとも呼ばれます 。
特に東アジアではよく食用として用いられますが、ヨーロッパではあまり食べられません。
一説には、裏切り者とされたユダがキクラゲの生える接骨木(ニワトコ)の木に吊り下げられたことが学名のAuricularia auricula-judae、ラテン語で「ユダの耳」の由来であることから縁起が悪いとされているそうです。
白キクラゲは【銀耳】と書き、中国では古くから高級食材。不老長寿の効果があるとされ、銀と同じ価値で取引されたとも言われています。
キクラゲは調理の際、水で20〜30分程浸けて戻してから、軽くもみ洗いをして汚れを落とします。
2〜3回水を換えて、水が濁らなくなれば
よく見ると、ギュッと口を閉じたように固くなっている部分(石づき)があるので、そこを包丁で切り落として下さいね。
黒も白も、同じように下ごしらえします。
あとは、食べやすい大きさに切って、お好みの調理を
さて、本日はキクラゲを使った『キクラゲと豆苗のナムル』のレシピをご紹介します。
炒め物やスープの具としてのイメージが強いですが、さっとゆがいてナムルにすると、コリコリした歯ごたえが最高においしい物に仕上がりますよ。
豆苗などと一緒に和えれば、彩りもきれいです
ぜひお試し下さいね。