こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
春はこの時期にしか味わえない旬の食材が出回り、お料理が楽しいですね
今回は、春の季語にもなっている旬の魚『いかなご』についてご紹介します。
『いかなご』は、関西(特に兵庫県内)での呼び名ですので、兵庫県以外にお住まいの方はピンとこないかもしれません。
諸説ありますが、 『いかなご』という名前の由来は、何の魚の稚魚なのか分からなかったので「いかなる魚の子なりや」と言われ、それがなまって『いかなご』になったとの説があります(笑)
確かに・・・ちりめんじゃこの原料になるイワシ類に比べると目がギョロギョロとしているように感じますが、小さいので何の魚の子か見分けられませんね
ちなみに、東日本では小女子(こおなご)と呼ばれることが多く、成長した物は大女子(おおなご)や女郎人(めろうど)と呼ばれるなど、様々な呼び名がある魚です『いかなご』にはカルシウムが豊富に含まれており、内臓にはカルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富に含まれていますので、昔から骨を丈夫にするカルシウム源として重宝されてきました。
いかなごと言えば、『くぎ煮』が有名です。
くぎ煮と言う言葉の由来は、煮上がったいかなごの身体がぐっと釘のように曲がっている様子から名付けられたそうです。
『くぎ煮』の基本の味付けは、しょうゆ・ざらめ(砂糖)・酒・みりんですが、各家庭によって秘伝の配合があるようで、我が家のくぎ煮が一番!とばかりに自慢のくぎ煮をあちこちに配る風習があります。
1月の下旬頃に、いかなご漁の解禁日が発表されるのですが、その頃になると一斉にくぎ煮を炊くので、町が甘い匂いでいっぱいになる地域もあるそう
さて今回は、釜揚げ(塩ゆで)のいかなごと旬の春キャベツを合わせた『いかなごと春キャベツのペペロンチーノ』をご紹介します。
くぎ煮とはまた違ったいかなごのおいしさが味わえます。ぜひお試し下さい