こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理によく使われる食材に、『ショウガ』があります。
7世紀中頃から10世紀初頭の統一新羅時代には、調味料としてショウガが使われていたそうです。
ショウガの使い方は、キムチなどの薬味、肉や魚を煮るときの臭み消し、お茶、お菓子など
お菓子は、ショウガにハチミツを煮つめて固め、松の実をまぶしたセンラン、ショウガ、シロップ、ハチミツを煮込んだ正菓(チョンガ)があり、伝統的な物です
干したショウガは「乾生」という漢方薬。
漢方的な効能は、以下が挙げられます。
寒気を追い払い、風邪を予防。
肺の機能を高め、咳を鎮める。
胃腸を温め、冷えによる嘔吐をとめる。
植物の生臭さを除いて、解毒作用を促す。
また、抗酸化作用があるのでアンチエイジングも期待でき、新陳代謝を活発にし、血中コレステロールを減らす効果もあるそうです。
このショウガ、肌寒い季節が訪れると、冷え性改善の食材として注目されますが、実は真夏のうちから、冬に備えて冷え性対策が必要です。
暑いからとクーラーの効いた部屋に閉じこもっていると、体の芯が冷えてしまい、冬の体調に影響してきます。
そんなとき、 『食べ物を意識する』だけでだいぶ違ってきます。
韓国でも以熱治熱(イヨルチヨル)と言って、熱い物を食べて熱さを治めるという考え方がありますが、冷たい料理に体を温める物を加えて、冷熱のバランスを取る方法もあります。
例えば冷麺の場合は、温め効果のあるショウガ・ニンニク・トウガラシなどを使ったキムチと一緒に頂きます。
そもそも、韓国ではほぼ1年を通してキムチを食べているので、冷え性の人が少ないようです。
ショウガを一番摂取しやすくする方法は、 『おろしショウガ』です。
フードプロセッサーにかけて冷凍しておけば、料理にすぐ使えます
また、お茶にするのもおすすめです。
おろしショウガをお湯に混ぜて飲む方法が一番手軽ですが、本日はもう少し手間をかけた『ショウガ茶(センガンチャ)』のレシピをお伝え致します。ぜひ、お試し下さい。